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2022-01-15

マニアック!『紅の豚』ポルコの愛機「サボイアS.21」/カーチスの愛機「カーチスR3C-0」/マンマユート団の愛機「ダボハゼ号」の設定と性能!


『紅の豚』には様々な飛行機、特に戦闘飛行艇や水上戦闘機が登場しますが、その中でも代表的なものはもちろん、ポルコの「サボイアS.21試作戦闘飛行艇」、カーチスの「カーチスR3C-0非公然水上戦闘機」ですよね。

今回は、『紅の豚』の副読本として非常に優秀かつマニアックな書籍『飛行艇時代』に載っていた、前述の2機とマンマユート団の「ダボハゼ号」を加えた3機の設定と性能をご紹介します。


サボイアS.21試作戦闘飛行艇



原作版では「フォルゴーレ号」という愛称が付いている。サボイア社が1機のみ試作した戦闘飛行艇。テストの結果、エンジン位置による前上方視界の悪さや、高速運動性能を重視したために低速時での安定性が悪い“暴れ馬”のような機体である事が判明し、量産は見送られ、倉庫にしまわれていた。しばらく埃をかぶっていたS.21だが、空賊狩りのパイロット、マルコ・パゴットに買い取られ、思う存分大空を駆け回る事ができるようになった。

<エンジン(飛行艇時代版)>:イゾッタ・フラスキーニ・アッソ 水冷V型12気筒600馬力
(改造後):ロールス・ロイス ケストレル 水冷V型12気筒 700馬力
(劇場版):フィアット・フォルゴーレA.S.2 水冷V型12気筒 720馬力
<最高馬力>:330km/h
<構造>:木製ハンモック
<武装>:7.92mmシュパンダウ機銃2丁

『紅の豚』の原作が収録されている『飛行艇時代』は映画版を深く理解するためのマニアック過ぎる豆知識・裏設定が満載で素晴らしい!


スタジオジブリの映画作品『紅の豚』には原作が存在しており、それは書籍『飛行艇時代』と『宮崎駿の雑想ノート』に収録されています。雑想ノートは宮崎監督の趣味全開、ギッチギチの密度で展開されるマニアックな戦記マンガ集で素晴らしいのですが、『紅の豚』を深く知りたいのならば断然『飛行艇時代』がオススメです。




ですので今回は、『飛行艇時代』の魅力を『紅の豚』の豆知識・裏設定とともにご紹介します。

まずこの書籍のメインコンテンツとなるのは『紅の豚』原作となる「飛行艇時代」なのですが、なんとこの作品は20ページにも満たない作品であり、すぐ終わってしまいます。しかし、一コマの密度が半端ないため、それを感じさせない出来となっています。

「飛行艇時代」の1ページ。密度が濃いです。

2018-11-19

『紅の豚』の絵コンテからフィオの5年後と50年後の姿がわかる!


ジブリの絵コンテからわかること。今回は、『紅の豚』の絵コンテからわかる意外な豆知識をご紹介したいと思います。物語は中盤。カーチスにやられた後、ポルコはピッコロ社へ、そこで出会ったのはフィオ。

フィオが新しいポルコの飛行艇の設計を担当することに始めは難色を示すポルコだったが、彼女の熱意に押されて任せることに。すると、更にやってたのは…女性ばかりの従業員たち!

問題はここからです。この女性ばかりの従業員の中に、実はフィオの姉ジリオラも居るのですが…。

この箇所を絵コンテで見ると…

2017-08-26

『紅の豚』ホテル・アドリアーノのマインクラフトが映画で描かれていない部分まで作り込んでいて凄い!


今回は、大人気のマインクラフトで『紅の豚』のホテル・アドリアーノを再現した動画をご紹介します。この作品の凄いところは、作中で描かれていない詳しいホテル内部も制作されているという点です。



2016-11-12

ポルコの飛行艇と同じように女性スタッフが中心となって作った『紅の豚』


『紅の豚』では、ポルコの飛行艇サボイアS.21を修理・改良したのはピッコロ社の一族、それも全員女性でした。

実はこれには『紅の豚』の制作体制が大きな影響を与えていたのです。今回は、その『紅の豚』当時のジブリの状況と制作スタッフについてご紹介します。

2016-11-11

『紅の豚』は飛行機の中だけで上映される予定だった!


『紅の豚』はご存知の通り、映画館で上映された長編アニメ映画です。

ですが、実は当初は15分ほどの短編映画、それも日本航空(JAL)の機内でしか見られない作品として作られていたのです。今回は、その詳細をご紹介します。

『紅の豚』 ポルコの語った『飛行機の墓場』の話には元ネタがあった。


『紅の豚』、終盤に差し掛かったところで、カーチスと再戦することになったポルコ。その日の夜、眠れぬフィオに聞かせた戦争中の話、それは、まだ人間だった頃のポルコことマルコ・パゴット大尉が見た、夢とも現実とも付かない場所『飛行機の墓場』の話だった。

一人生き残り、敵も味方もなく高い空の向こうへと戦闘機が運ばれていくさまを、ただ見ていることしかできなかったマルコ・パゴット。

実はこのエピソードには元ネタがあります。今回は、その元ネタであるロアルド・ダールの短編『彼らは年をとらない』を、書籍『宮崎駿全書』から引用してご紹介します。

『紅の豚』がさらに面白く見られる!ジーナ役、加藤登紀子さんの雑学&豆知識ツイート


『紅の豚』に雑学&豆知識。今回は、ジーナの声優を務められた加藤登紀子さんのツイートから、とても興味深い『紅の豚』について語った部分をご紹介します。これを読むことで、より『紅の豚』という作品についての理解が深まると思います。


『紅の豚』 実在したポルコとカーチスの飛行艇について


『紅の豚』にはたくさんの飛行艇が登場しますが、特に印象的なのは、やはりポルコの乗る赤い飛行艇とカーチスの乗る紺色の水上戦闘機でしょう。



ポルコの飛行艇には『サボイアS.21』という名が、カーチスの水上戦闘機には『カーチスR3C-0』という名が付いています。実はこれらの飛行艇は宮崎監督の創作ではなく、実在した飛行艇でした。今回は、この2機の飛行艇について、実際はどんな飛行艇だったのか?作中ではどんな設定となっているのか?をご紹介します。

2016-06-05

『紅の豚』 ポルコは人間に戻れたのか?ジーナは賭けに勝ったのか?


『紅の豚』には必ずつきまとう疑問があります。


「ポルコは人間に戻れたのか?」

この作品を観た誰もが一度は考えたことがあるのではないでしょうか?しかし、作品の中に答えはありません。でも、宮崎監督の中には答えはあるではないか?今回は、書籍『ロマンアルバム 紅の豚』より、宮崎監督の「ポルコは人間に戻ったのか?」という疑問への回答と…

もうひとつの重要な謎、ジーナの賭け「昼間にポルコが庭に訪ねてきたら、彼を愛する」の結果はどうなったのか?についての回答をご紹介したいと思います。

2014-03-18

『紅の豚』 絵コンテだけに存在する幻のラストシーン


ジブリの絵コンテから分かること。『紅の豚』第2弾。
※今回の話は前回の投稿をご覧いただいた方が分かりやすい形となっております。

『紅の豚』のラストシーン。

フィオ「ジーナさんの賭けがどうなったかは、私たちだけの秘密…」

そして、加藤登紀子さんの『時には昔の話を』が流れるエンドロールへ。歌が終わると、赤い飛行艇が雲の向こうへ消えていき、物語は終わりを迎える…。


前回の投稿で紹介しましたように、絵コンテの段階ではこのラストシーンまでの構成にやや違いがあったり、カーチスに衝撃の未来が待っているなど、本編とは違う点がいくつかありました。そしてさらに異なっているのは、今回ご紹介する映画本編ではカットされたエンディングシーンが存在している点なのです。前回見たようなカーチスのくだりの後、絵コンテではこう続いています。

2014-03-17

『紅の豚』 絵コンテのエンディングではカーチスが大統領になっていた!


スタジオジブリ第6作目の作品『紅の豚』。
(トップクラフトのナウシカを含めると7作目)

カッコイイとは、こういうことさ。

もともとは30分程度のOVA作品の企画として立ち上がりましたが、原作となる『飛行艇時代』が雑誌「モデルグラフィックス」に描かれ、紆余曲折を経たのち、劇場用映画として製作。1992年に公開されました。

そんな原作といえるマンガ『飛行艇時代』が収録されているのが、宮崎駿の趣味全開の傑作コミック本『宮崎駿の雑想ノート』です。この本、密度が濃い!オススメです。

宮崎駿の雑想ノート
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そんな『紅の豚』ですが、本編と絵コンテでは、エンディングに少し違いがありました。

2013-10-10

「サン=テグジュペリを撃墜した」と告白した男とジーナ役・加藤登紀子さんの語る『紅の豚』


結局、本当だったのか、嘘・勘違いだったのか。気になっています。

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私は「星の王子さま」を撃墜した ドイツ元操縦士証言

2008年03月16日
http://book.asahi.com/news/JJT200803150004.html

童話「星の王子さま」で知られるフランスの作家アントワーヌ・ド・サンテグジュペリ(1900~44年)が最後に操縦していた飛行機は、ドイツ軍戦闘機に撃墜されていた-。15日付の仏紙プロバンス(電子版)は、戦闘機に乗っていた元ドイツ軍パイロットの証言を報じた。

 証言したのはホルスト・リッパートさん(88)。第二次大戦中の44年7月31日、南仏ミルの飛行場を出発、トゥーロン付近でマルセイユ方向へ向かう米国製P38ライトニング戦闘機を発見した。

 「接近して攻撃を加え、弾が翼に命中した。機体は一直線に海へ落ちた。機内からは誰も飛び出さず、パイロットは見なかった。それがサンテグジュペリだったことを数日後に知った」と同紙に語った。

 リッパートさんは「サンテグジュペリの作品は大好きだった。彼だと知っていたら、撃たなかった」と話した。(時事)