小津安二郎監督、日本のみならず海外での評価も高い監督として知られており、その作品は独特の空気を持っています。作風として特に有名なのは、人物や小道具の配置に大きな注意を払われている点、そして低いポジションからの映像を多用することです。
今回は、その小津安二郎監督が多用した、ローポジションから写した「通路」のシーンを集めた動画と、名匠スタンリー・キューブリックが多用した「一点透視図法」が使用されているシーンを集めた動画をご紹介します。
まずは小津安二郎監督の動画です。
Ozu // Passageways from kogonada on Vimeo.
作品を見たことがなくても、何だか通路のシーンを連続して見ているだけでも楽しくなってきますよね。
次はキューブリックの「一点透視図法」のシーンです。彼もまた小津監督のように撮影にはかなりのこだわりがあったようで、よく「完璧主義者」と呼ばれていたようです。「一点透視図法」を多用したカメラワークはまさにその彼の「完璧主義者」ぶりの現れだと思われます。
Kubrick // One-Point Perspective from kogonada on Vimeo.
こうして見ると、映画とは非常に緻密に計算された創作物だということがよく分かります。
これらの動画を作り出したのはkogonadaという方で、彼のVimeoのホームには、他にもタランティーノやウェス・アンダーソンの撮影技法の特徴をまとめた動画がありますので、興味がある方は見に行ってみてください。URLはこちら:(https://vimeo.com/kogonada)