今回は、タイトル通り『天空の城ラピュタ』には幻のエンディング、別のエンディングは存在しないという話です。こちらに関しましては、既に2002年にスタジオジブリから公式に否定する文章が出されているにも関わらず、いまだに質の低いネット記事が煽り立てているため、当ブログでも言及したいと思います。(実は過去に別のネタで一度言及しているのですが、改めてこの件を主題として書きたいと思います)
その文章は、スタジオジブリ公式サイト内の「いつものジブリ日誌(後にジブリ日誌に改題)」2002年12月13日分にて書かれております。以下、該当部分をそのまま抜粋します。
ちなみに一部で「天空の城ラピュタ」に別のエンディングがあるという噂が流れているようですが、そういうことは一切ありません。恐らく、アニメージュ文庫で出ている小説版に後日談がほんの少し書かれており、また、映画公開後に宮崎さんが描いたイラストには後日談を連想させる物があること(たとえば「スタジオジブリ作品関連資料集I」の65ページ掲載のイラスト。パズーがオーニソプターに乗ってシータを訪問する様が描かれています。ちなみにこの「作品関連資料集」シリーズも、マニアックな指向性のある方には大変面白い本です、とPR)などから膨らんだ想像が、いつのまにかそういう噂になったのでしょう。
というわけで、はっきりと否定されておりますのでこれにて終了!と言ったところですが(笑)、ちなみにここで言及されております宮崎監督が映画公開後に描いた「パズーがオーニソプターに乗ってシータを訪問する様」というのは、以下の絵になります。
こちらの絵はジブリ日誌に書かれています通り、書籍『スタジオジブリ作品関連資料集I』に掲載されており、この書籍は現在でも入手可能です。また小説版ラピュタに関しましても、後日談としてパズーがシータの住むゴンドアまでオーニソプターで向かうつもりでいることなどが書かれており、上記の絵はそれを補完するような形となっております。(詳しくはこちらもどうぞ。【小説版『天空の城ラピュタ』に書かれている、パズーとシータの“その後”】)
追記
この件に関しまして、フェイスブックで渡辺様から貴重な情報をいただきましたので、掲載いたします。(渡辺様、ありがとうございました!)
それでは、上記の絵や後日談が気になる方は、ぜひとも小説版ラピュタやスタジオジブリ作品関連資料集Iをお読みになってみてください。