2014/04/23

『耳をすませば』に影響を与えた画家、井上直久さんと美しい『イバラード』の世界


『耳をすませば』で雫が書いている小説『耳をすませば バロンのくれた物語』。
彼女がイメージする『バロンがくれた物語』の美しい世界のシーンがこちら。


いざ、お供つかまつらん!ラピス・ラズリの鉱脈を探す旅に。







この美しい美術には、元となる広大な世界観と絵が存在します。それが、画家・井上直久さんの紡ぎだす『イバラード』の世界です。イバラードとは、井上直久さんがライフワーク的に描きつづっている空想の世界の名称です。


井上直久さんとその作品


■井上直久

▼プロフィール
広告代理店のデザイナーを経て、高校の美術教諭に。83年、『イバラードの旅』で講談社絵本新人賞受賞。92年、高校を退職し、作家活動に専念。95年、映画「耳をすませば」の制作に参加。「バロンのくれた物語」の美術を作成する。現在、成安造形大学教授。“イバラード”というオリジナルの世界を舞台にした作品を20年以上描き続けている。


そして以下が『バロンのくれた物語』のシーンの元となった、井上さんの絵です。(小さい画像はクリックしてご覧ください)


借景庭園

塔のある平原

山の木々は風にそよぎ

塔の森

新月と丘

スターシップの店

アーケードの辻

人形師の店

駅前

より


宮崎監督と井上直久さんの縁


井上さんが『耳をすませば』に参加したきっかけは、宮崎監督が井上さんの個展を訪れたことでした。http://www.asahi-net.or.jp/~hn7y-mur/mimisuma/mimilink16link7.htm によると、
1994年2月、東京・青山で開催された井上氏の個展の初日に宮崎氏がふらりとギャラリーを訪れ、「上昇気流」を購入しました。両氏とも、以前より互いの世界は承知していましたが、実際に出会ったのはこの時が始めてだったそうです。この機会が縁となって、当時宮崎氏が構想中だった「耳をすませば」の世界が大きく膨らみ、井上氏も参加するようになったことはよく知られています。
とのことです。

宮崎監督が購入した『上昇気流』

また宮崎監督は、井上さんの描いた漫画『イバラード物語』が大好きだそうで、井上さん曰く『「宮崎さん、イバラードの設定にすごく詳しいですね」って感心してたら、「僕は『イバラード物語』を何度も読みましたからね」って、バシッと言われました。「僕ぐらい読んでる人めったにいませんよ」って(笑)』と言っていたそうです。

イバラード物語―ラピュタのある風景
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井上さんとジブリ美術館


井上さんの絵はジブリ美術館にもあります。それがこちら。


宮崎監督が購入した「上昇気流」を壁画として描いたもの。
 アレンジが加えられ、「上昇気流II」と名付けられた。 

よく見るとバロンが!


またジブリ美術館では、井上さん原作(脚本・監督は宮崎駿)のイバラードの世界を描いた短編映画『星をかった日』が一定の期間上映されています。
http://www.ghibli-museum.jp/welcome/cinema/008863.html

実はこの作品、宮崎監督は『ハウルの動く城』のハウルと荒れ地の魔女の若い頃の話という裏設定を込めたそうで、これは鈴木プロデューサーや井上直久さんも認めている事実です。


このように、井上直久さんはスタジオジブリと非常に関わりのある、ジブリ好きなら知っておくべき、いや、ジブリが好きでなくても、その素晴らしいイバラードの世界は必見の画家さんなのです。


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【さらに井上さんの作品が見たい方はこちら】 
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