ラベル 押井守 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 押井守 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2024-01-14

『君たちはどう生きるか』の絵コンテで判明した、参考になっていた意外な2つの作品 ~ジブリの絵コンテから分かること~


ジブリの絵コンテから分かること。今回はやはり今旬である『君たちはどう生きるか』から、意外な作品が参考にされていることが分かる部分を2つご紹介します。

それでは早速、現在販売されている『君たちはどう生きるか』の絵コンテ集から、そのシーンを見ていきます。


そのシーンは物語序盤、主人公・眞人が疎開先の「青鷺屋敷」へ着いた時のこと。七人のお婆ちゃんズと夏子が台所のある広間で荷ほどきをしているシーンです。

2023-07-15

宮崎駿、押井守、庵野秀明の3人が山小屋で「少女漫画の映画化」について語っていた!


今回は、書籍『ジブリの教科書17 コクリコ坂から』に収録されている、鈴木プロデューサーによる「汗まみれジブリ史 今だから語れる制作秘話! 社会全体が前向きだった時代を悪戦苦闘して描いた青春映画」より、豪華な会合をご紹介します。サラッと書いてありましたので、サラッとご紹介。

 遡ること二十年前。信州の山小屋で夏休みを過ごす際、宮さんは姪っ子が置いていった少女漫画雑誌を繰り返し読んでいました。その中で目にとまったのが『耳をすませば』と『コクリコ坂から』。遊びに来た押井守や庵野秀明らと、「どうやったら少女漫画を映画にできるか」を議論したりもしていました。

仲良し三人組、山小屋で少女漫画を語る!


この議論、聞きたい!議題となった作品は、やはり『耳をすませば』と『コクリコ坂から』なのでしょうか?どちらも宮崎監督は監督をすることはありませんでしたが、参加はしていますので、ここでの議論が作品に活きたのだとしたら、『耳をすませば』も『コクリコ坂から』もある意味非常に豪華なクリエイターたちが参加した作品ということになるのではないでしょうか?


2022-01-21

押井守監督、実はジブリに勧誘されていた!(喧嘩して決裂)


名クリエイターであり、ジブリに対しての歯に着せぬ発言が面白い押井守監督。



とはいえ、これだけハッキリ言えるのは宮崎監督や鈴木プロデューサーと懇意だからこそであり、嫌いだからというわけではないようです。そして懇意だからこそ行われていた意外な話し合いが、当ブログではもはや名著として扱っている『誰も語らなかったジブリを語ろう』で明かされておりましたので、ご紹介します。

2022-01-20

押井守監督、高橋留美子先生が『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』を気に入ってない事を知っていた&ジブリ版『魔女の宅急便』を原作者の角野栄子さんは嫌っているのか?


今回は、まあそりゃそうだよねといえばそんな感じですが、一応本人からの発言が確認できたのでここに記しておきたかったという話と、「本当にそうなのか?」という話の2つをお届けします。


高橋留美子先生の代表作のひとつである『うる星やつら』、この作品がアニメ化され、さらにそのアニメシリーズを映画化したものが数作ありますが、中でも特に異質を放っているのが2作目の『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』です。


監督はご存知、押井守さん。今作も例にもれず押井らしさ全開の奇妙で幻惑的な作風になっており、非常に評価が高い作品です。私も大傑作だと思います。

しかしこの作品は『うる星やつら』としては異質すぎるため、嫌うファンもいるそうです。またネットでよく言われているエピソードとして、他ならぬ高橋留美子先生がこの作品を見て「これは”押井さん”のうる星やつらです」と、暗に自分のうる星やつらとしては認めたくないという趣旨の発言をされたという話が伝わっています。(どうやらよくある与太話ではないようです)

そしてこの高橋先生の言葉、押井監督にも伝わっていました。以下、(当ブログ的ではもはや教科書扱いしている)書籍『誰も語らなかったジブリを語ろう』より、押井監督が『魔女の宅急便』のことを語っている部分からの抜粋です。

2022-01-19

ジブリが嫌いな人はスカッとするかも?高畑監督を「クソインテリ」呼ばわり、押井守監督の『おもひでぽろぽろ』&『平成狸合戦ぽんぽこ』評がボロクソである意味面白い!


宮崎駿監督とは仲が良いのか悪いのか、よく分からない「旧友」の一人である押井守監督。


衒学性のあるストーリーと幻想的な映像を併せ持つ作品を生み出す名監督ですが、ジブリの体制や作品に対してはかなりハッキリと意見を述べ、時には強い批判を入れる貴重な存在でもあります。(参考にどうぞ:押井守の語るジブリの闇「なぜジブリに対する批判的な意見が活字にならなかったのか?」押井守監督「ジブリは宮さんが撮れなくなったら“おしまい”」 

そんな押井監督が「なぜスタジオジブリの作品は(公式の場では)絶賛され続けるのか。この辺の事情を具体的な個々の作品に触れながら明らかにしてみたい、あらゆるバイアスを無視して語ってみよう」という意図のもとに語ったインタビューを書籍にした『誰も語らなかったジブリを語ろう』が出版されています。




この本の中で押井監督は、ジブリ作品を時に評価し、分析し、また時にハッキリと強く批判しています。特に高畑監督の作品は強く批判しており、それがある意味非常に面白いものとなっています。ですから、今回は押井監督が特に強く批判している『おもひでぽろぽろ』と『平成狸合戦ぽんぽこ』を該当部分をご紹介します。

※今回ご紹介する話は、ジブリが好きな方よりも、むしろ「ジブリウザい、嫌い」などと思ってる方にとっては読んでいて気持ちがいい話かもしれません。

2021-10-28

押井守監督「ジブリは宮さんが撮れなくなったら“おしまい”」


押井守監督がふたまん+というサイト(https://futaman.futabanet.jp)でインタビューを受け、その際にジブリの宮崎監督のことなどを語っておりましたので、ご紹介します。例によって押井監督は宮崎監督とは旧知の仲であるため、ジブリ作品に関しても辛辣なことを言うのが面白いのですが、このインタビューでもそれは発揮されています。

以下、その一部引用致します。まずはガンダムとヤマトがアニメ界に与えた影響についての話です。

 70年代の終わりに『宇宙戦艦ヤマト』が、80年代になって『機動戦士ガンダム』が大ヒットし、ブームになりました。それまで、僕らは作品を作っても取材されなかったし、スポンサーからも局からもまるで放ったらかし。つまり、世の中に構われていなかったんです。

 みんな勝手に物作りができて、脚本通りに作る監督なんか一人もいなかった。手作りで、いろいろとデタラメだったけど、その中で最良のものを作ろうとしていた。だから、あの頃のアニメ界は本当に面白かったんです。

 僕は『うる星やつら』の映画を2本(1983年、1984年)撮ってからフリーになりました。その後しばらく、鷺ノ宮(東京都中野区)にあった宮さんの事務所に居候させてもらっていたんです。宮さんが『風の谷のナウシカ』(1984年)を作った後の頃です。

 当時、宮さんとはよく話しました。一生分、話したんじゃないかな。

「あんたと私が映画を作っていられるのは全部、ヤマトとガンダムのおかげなんだよね」

 宮さんはそう言っていましたが、僕もその通りだと思います。確かに『ヤマト』と『ガンダム』がブームになったことで、以前のように好き勝手はできなくなったけど、一方で僕も映画を作れるようになった。

2018-06-07

「『イノセンス』がなければ、『思い出のマーニー』の美術監督はやっていなかった」種田陽平氏の語る押井守監督の凄さ


今回は、『思い出のマーニー』で美術監督を務められた種田陽平さんが著書『ジブリの世界を創る』で、あの押井守監督の凄さを語っている部分をご紹介します。種田さんは押井監督の『イノセンス』に参加していらっしゃいます。それを踏まえてご覧ください。

2018-01-01

押井守が『ハウルの動く城』を絶賛!その理由は「カチャカチャ」


書籍『誰も語らなかったジブリを語ろう』では辛辣なことも言っている押井守さんですが、もちろん絶賛している作品もあります。そのひとつは『めいとこねこバス』、大絶賛しています。そしてもうひとつは、『ハウルの動く城』です。なぜなのでしょうか?

2017-12-22

押井守の語る『ゲド戦記』映像化の際に起こっていた奇妙な裏話


今回は、押井守監督の聞いたジブリ版『ゲド戦記』映像化の裏側をご紹介します。

2017-12-14

押井守の語る『天空の城ラピュタ』のおかしい部分


今回は、押井守監督が『天空の城ラピュタ』について語っている部分から「なるほど」と思った部分をご紹介したいと思います。

押井守の語るジブリの闇「なぜジブリに対する批判的な意見が活字にならなかったのか?」


ジブリ作品はどれも基本的に絶賛されているのが実情です。もちろん嫌いだという人もいますが、その声は少数でしょう。それはメディアでも同じです。メディアで「ジブリ嫌い」「つまらない」等々といった声は殆ど聞いたことがありません。なぜか?押井守監督によればこういうことのようです。

2016-11-08

濃密な無国籍アジアの祝祭とサイバーパンクの融合。映画『イノセンス』へのトリビュート動画


押井守監督版の『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』の続編となる作品『イノセンス』、この『イノセンス』の映像に“Europa”というオリジナル楽曲を加えたミュージックビデオ風のトリビュート映像をご紹介します。

Ghost in the Shell 2 Innocence Tribute "Europa" | 3typen from 3typen on Vimeo.


2016-10-12

「押井さんは意味ありげに語る」 宮崎駿監督の押井守監督評


スタイリッシュで美しい映像表現と、やや難解と言えるストーリーが特徴の押井守監督。
アニメーション作家・映画監督。東京生まれ。テレビアニメ「一発貫太くん」でアニメ演出家としてのスタートを切る。「うる星やつら オンリー・ユー」でアニメ映画の監督デビュー。「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」で国内外から高い評価を得る。他に「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」「機動警察パトレイバー2 the Movie」「イノセンス」など。

宮崎監督とは古くからの友人です。そんな押井監督を宮崎監督がどのように評価しているのか?気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?今回は、書籍『風の帰る場所 ナウシカから千尋までの軌跡』より、宮崎監督が押井守監督のことを語っている部分を抜粋してご紹介します。

2014-04-19

『攻殻機動隊』のスタッフが参加!サイバーパンクなビールのCM


サイバーパンクが好きな人にはたまらない世界なのではないでしょうか?
僕は大好きです。



退廃的な匂いがする近未来のメガロポリス。


続々と集結するサムライたちが駆けつけるその場所とは!?



このアニメは、『マーフィーズ アイリッシュ スタウト』というアイルランド産のビールのCMで、1997年頃にイギリスで放映されていたものだそうです。タイトルは『Last Orders』と名付けられています。なんとイギリス史上初のアニメCMだったそうです。