2014/09/21

『風立ちぬ』 菜穂子を生かしたくなってしまった宮崎監督


『風立ちぬ』を観られた方ならば、二郎と菜穂子のたどる運命はもう既にご存知かと思いますので、今回は、書籍『ロマンアルバム エクストラ 風立ちぬ』より、作画監督の高坂希太郎さんのインタビューから興味深いエピソードをご紹介します。



高坂「あのラストシーンは、実は、作っているうちに宮崎さん、『菜穂子は死なない』とか言い出したんです。で、『二郎が死ぬまで描く』とか言い出して。

―― 菜穂子に対する思い入れが強くなって、生かしたくなってしまったのですか?

高坂「ええ。いつでもそうなんです。『もののけ姫』だって、最初エボシは死ぬはずだったのに死ななくなっちゃったんですから。でも、それだと全然尺(上映時間)が足りなくなってしまうし、だいたい第二次世界大戦に突入して自分の飛行機が特攻に使われているのに、一方で二郎は菜穂子とイチャイチャしているなんてことになってしまいますよね。『より諦観を強調するなら菜穂子との生活を入れたらダメだと、やはり原作通り死ななくてはダメだ』と言ったんです。ところが宮崎さんは『菜穂子が死んでしまったらもう出てこなくなってしまう』と。それで、『じゃあカプローニと一緒に出せば良いじゃないですか』と言ったら、その意見を使ってくれたんです。

高坂さんはその後「(自分の意見がなかったとしても、菜穂子が)生きていたという展開はやっぱり無かっただろうなと思いますが。」と仰っていますが、この進言がなかったら、物語の展開は異なっていたかもしれないですね。


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