スタジオジブリの作品がゲーム化することはありません。（『二ノ国』などに協力することはありますが。）ゲーム化しない理由は分かりませんが、よほどの名作にしない限り、ファンも納得しないでしょうし、下手にゲーム化しないのは良いことだと思います。
…と、言いたい所ですが、実は『風の谷のナウシカ』は1980年代にゲーム化しているのです。当時は厳密に言えばトップクラフトですが、それは言いっこなし！一体、どんなゲームだったのか！？ご紹介したいと思います。
（※今回の記事はUSO8ooさんの記事：http://uso8oo.com/2010/02/0217.html とパチンコCR銀河鉄道999と80年代レトロゲームさんの記事：http://blogs.yahoo.co.jp/inosetakesi/32071481.html を大変参考にさせていただきました。）
どうやら風の谷のナウシカのゲームは、パソコンゲームとして3種類ほど存在していて、テクノポリスソフトという会社が制作したそうです。
PC-8801版
まずはPC-8801版。こちらがゲームのタイトル画面のようです。
そしてゲーム画面がこちらになります。
…何だかチカチカする。邪悪な子供の落書きを見ているようです。このゲーム、一応ジャンルはアドベンチャーで、前半は風の谷にある家々を回ってメーヴェを探し、後半はメーヴェに乗って腐海を飛ぶ、とのことです。
PC-6001版『ナウシカ危機一髪』
次はPC-6001版「ナウシカ危機一髪」。こちらはタイトル画面でしょうか？いきなりナウシカがピンク色ですが…。
こちらがゲーム画面。いかにもレトロゲームといった雰囲気ですね。
ガンシップ（左上）を操作して敵を打ち落としながら進むシューティングゲームで、敵は土鬼（ドルク）の飛行ガメだそうです。土鬼ということは、映画ではなく原作コミックの設定を使用しているようですね。
MSX版『忘れ時のナウシカ・ゲーム』
最後は「忘れじのナウシカ・ゲーム」。ゲーム内容はシューティングで、土鬼（ドルク）の浮き砲台が風の谷に侵攻してきているので、ナウシカは土鬼の偉い人と話をつけ、浮き砲台の侵攻をやめさせる、ということが目的だそうです。というわけで、こちらも原作コミックに沿った設定になっています。
肝心のゲーム画面がこちら。
いかにも80年代初期のゲームですね。
う…巨神兵の化石って、こんなポンコツロボットみたいだったかな…。
腐海もなんか岩のりみたいになってますけど。
このゲームだけはYouTubeにプレイ動画が丁寧な解説付きでありますので、ご紹介いたします。動画には音楽がついておりませんが、実際は安田成美さんが歌うナウシカの曲のBGMが流れているそうです。
いかがでしょうか？音が無いのもありますが、私はこの8分ほどの動画が苦痛でした。見ているだけで凄まじくつまらなそうです。ちなみに安田成美さんのナウシカの曲はアマゾンで少しだけ試聴できます。
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ちなみにちょっとだけ出てくる王蟲とは戦うことができるそうで、無理やりガンシップで攻撃すると目が攻撃色になって、風の谷に向かって猛スピードで走り始め、そのまま放っておくと風の谷が滅ぼされてゲームオーバーになってしまうそうです。そんな王蟲の撃退動画がこちら。
ちなみにこのゲーム、「ナウシカがガンシップ（メーヴェ）に乗って王蟲や蟲を虐殺するゲーム内容に宮崎監督が激怒、以降ジブリのアニメ作品のゲーム化の許可は下りなくなった」という都市伝説まで作られたそうです。
以上、いかがでしたでしょうか？当時はこれが限界だったのでしょうね。今の技術なら、ジブリ作品のゲーム化…どうなるのでしょうか？ものすごい傑作になるならば、やってみたいですね。
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