ジブリの絵コンテから分かること。今回は『となりのトトロ』第3弾。
物語は最後のシーン。ネコバスに乗って七国山病院に着いたサツキとメイ。病院にいるお母さんが元気な様子を、木の上で安心して見守っている。
ふと、お父さんは窓の外枠にトウモロコシがあるのを見つける。
お父さん「…あれ?……だれだろう?」
お母さん「…あっ」 お父さん「どうしたの?」
お母さん「今、そこの松の木で、サツキとメイが笑ったように見えたの。」
お父さん「…案外そうかもしれないよ。ほら。」
そしてあの主題歌が始まり、物語はエンディングへ…。
言わずと知れた名シーンです。作品を見た方はご存知の通り、エンディングでは、主題歌が流れている最中はセリフが一切発せられません。でもその最中にも、物語は少しだけ続いています。
特にサツキとカンタ、その後も何かを話し合っていました。
どんな会話をしていたんでしょう?想像するのも良いですが、実は絵コンテには、会話の内容が書いてありました。
メイを連れて帰ってきたサツキに、急いで駆け寄るカンタとバアちゃん。
涙を浮かべ、メイに頬ずりするバアちゃん。「よかった よかった」
そして、サツキとカンタは…
サツキ「ありがとう カンちゃん」
カンタ「へへ…パンクしちゃって病院までいけなかったんだ。」
そういえば、メイを捜索中にサツキと出会ったカンタは、池で子どものサンダルが見つかったことを告げる前に、「オレ、かわりに七国山へ行ってやるから。おまえは家に戻れ。」と言っていたのでしたね。パンクして行けてなかったんだ(笑)
でも“泥だらけ”、パンクした際に転んでしまったのか、代わりにメイ探しを一生懸命やっていた結果なのか。(本編では泥だらけになってる様子は見られず…残念。)傘に穴があいてる、カンタらしいエピソードでした。
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