一口に『アニメーション』と言っても、色々な表現方法があります。私たちが一般的にイメージするような日本のリミテッドアニメ、いわゆる『アニメ』から、広義の意味での『アニメーション』まで、アニメーションとは非常に広く深い世界なのです。
今回は、そんな日本の『アニメーション』の世界から、とても美しい世界を生み出す作家、外山光男さんの作品を、映像を制作したミュージックビデオを通してご紹介したいと思います。彼のアニメーションは、まるでとても儚い光を放つ蛍のように、静かで暖かいものになっています。まずはこちらの作品をご覧ください。
Serph『luck』
いかがでしょうか?明確な意味がある物語というよりは、夢を見ているような雰囲気があり、素朴さもありつつ、Serphの曲と相まって非常にエモーショナルで、幻想的になっています。以下、数曲をピックアップしてみたので、ご覧になってみてください。
Serph『spring field』
吉澤嘉代子『ユキカ』
※ブログ内では見られない設定になっているようですので、YouTubeに飛んでご覧ください。
カフカ『水瓶とラクダ』
成山剛『ladifone』
限りなく透明な果実『さよならスカーレット』
Ennui『夏なのに』
外山さんのアニメーションは、別々の作品でありながらどれも一つの糸で繋がっているような感じがします。
今回は、ミュージックビデオを中心にご紹介しましたが、彼オリジナルのアニメーション作品も詩的な世界が広がっており、静かな空気の中、どこの国とも言えぬ言語でヒソヒソと語られる会話など、大人になって失ってしまった“何か”を思い起こさせる素晴らしい短編が数多くあります。興味を持った方は、是非ご覧になってみてください。
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