残念です。偉大なアニメーション作家、フレデリック・バック氏が12月24日に亡くなられたそうです。(http://touch.latimes.com/#section/-1/article/p2p-78651427/)ガンが原因とのこと。89才でした。
フレデリック・バック
アニメーション界の至宝。
1982年に『クラック!』、1988年に『木を植えた男』で、アカデミー賞短編アニメーション部門を受賞。1作につき、数万枚の原画をほとんど1人で描き上げるという、途方もない手仕事を行う。
『木を植えた男』の場合、5年半の歳月をかけ、2万枚の原画をほとんど独りで描き上げた。製作中、スプレーが目に入ってしまい失明。(写真、右目のメガネが濁っているのはそのせい)それでも作品を作り続け、左目しか見えない状態で『木を植えた男』を完成させ、アカデミー賞を受賞した。
バック作品を貫くのは自然への愛と、環境保護のメッセージ。かつてインタビューで「私がアニメで作品を作ったのは理由があります。地球環境保護のために何かの役に立ちたかったからです」と語った通り、強いメッセージを込めた作品作りは最後まで揺るぎないものだった。
1982年に『クラック!』、1988年に『木を植えた男』で、アカデミー賞短編アニメーション部門を受賞。1作につき、数万枚の原画をほとんど1人で描き上げるという、途方もない手仕事を行う。
『木を植えた男』の場合、5年半の歳月をかけ、2万枚の原画をほとんど独りで描き上げた。製作中、スプレーが目に入ってしまい失明。(写真、右目のメガネが濁っているのはそのせい)それでも作品を作り続け、左目しか見えない状態で『木を植えた男』を完成させ、アカデミー賞を受賞した。
バック作品を貫くのは自然への愛と、環境保護のメッセージ。かつてインタビューで「私がアニメで作品を作ったのは理由があります。地球環境保護のために何かの役に立ちたかったからです」と語った通り、強いメッセージを込めた作品作りは最後まで揺るぎないものだった。
■代表作:木を植えた男
羊飼いのエルゼアール・ブッフィエは、たった一人で荒地に木を植え続けていた。ブッフィエの無償の行為は、不毛の地に緑をしたたらせ、生命の輝きに満ちた場所に甦らせた。ジャン・ジオノの原作に感銘を受けたバックが、5年半の歳月をかけ、2万枚におよぶ作画作業の大半を一人でこなして作り上げた代表作。また、コンピュータ制御の撮影台を使い、より高度で複雑なカメラワークを見せている。前作に続きアカデミー賞短編アニメーション部門受賞。そして、この映画に感動した人々による植樹運動が世界中に広がりを見せた。
■代表作②:クラック!
フレデリック・バックの長女、スーゼルのアイデアをもとに、一脚のロッキングチェアが辿る運命を通じて、失われつつあるケベックの伝統的な生活や文化、家族愛、自然への共感、現代文明批判などをユーモラスに描く。アカデミー賞短編アニメーション部門受賞。
■バック氏の手法
バック氏は10×15cmという非常に小さなサイズの上にアニメーションを描き、ツヤ消しのアセテートフィルム(セル)に色鉛筆でスケッチ風に描くというスタイルをとっています。(※アセテートフィルム:透明度、強度に優れ、無伸縮。水、油、熱に強い特性を持ったフィルム。セル画アニメーション用、及び絵画など美術作品のコーテイング・保護、一般画材用など に使う。)