2018-07-25

トトロを生み出した所沢の草木、花の水彩画が豊富な書籍『トトロの生まれたところ』


今回は、『トトロの生まれたところ』という書籍をご紹介します。この本は、『となりのトトロ』のイメージの源になった埼玉県所沢の四季の自然を、宮崎朱美さん(宮崎駿監督の奥さんだそうです)が繊細な水彩画によって描いた作品たちが載っているものです。以下、一部をご紹介。







この宮崎朱美さんの水彩画がメインの本なのですが、宮崎監督によるトトロのイメージボードも紹介されています。特に以下にご紹介する2点のイメージボードはかなり初期のものと思われ、貴重です。

まだトトロの形をしていないトトロの原型とネコバスの原型

他にも宮崎監督のインタビューが収録されており、トトロに関する非常に面白いことが書かれています。以下、その一部をご紹介します。

宮崎 とても大事なことは、トトロというのは、馬鹿か利口かと言ったら、ものすごく大きな馬鹿だということ。何を考えているのか? あるいは本当に考えているのか? 何も考えていないんじゃないか? というね、そういうキャラクターを作らなきゃいけないと思ったんです。すぐ愛想を振りまいたり、目をキョロキョロさせたりする、そういうキャラクターではないって。

トトロが「何を考えているのかわからない」ようなキャラクターだと思うのは、繰り返し宮崎監督が言っていることなので、かなり重要なことなのだと思います。トトロは神とも自然の一部ともつかぬ”何だか分からない何者か”であることが大切なのでしょうね。あたかも自然が決して人間に媚びないかのように。『トトロの生まれたところ』、トトロ好きの方にとっては読んで損はない一冊だと思います。




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