ジブリの絵コンテから分かること。となりのトトロ第4弾。
登場人物のひとり、カンタ。服も傘もボロボロ、シャイで、最初はちょっと意地悪したけど、根は優しい子。
そんな彼の一家で登場するのは、あのバアちゃんと、ほんの少しだけですが、お母さんが。父親は作中には出てきません。…と思いきや、出てきてました、カンタのお父さん。
物語は終盤。
七国山病院からの電報を受けて、母に何かあったのだと思ったサツキ。動揺し、メイとも喧嘩。不安からとうとう泣き出してしまう。
そんなサツキの様子や、一連の状況を見たメイは、ひとりトウモロコシを抱えどこかへ行ってしまう。
メイが居なくなったことに気づき、サツキとバアちゃんは捜索を開始。やがて村人たちを巻き込んでの大捜索となる。ひとり必死に探しまわっていたサツキは、捜索に加わっていたカンタと合流。池で子どものサンダルが見つかったことを告げられる。
池をさらう村の人たち、既に念仏を唱えているバアちゃん。息も絶え絶えで駆けつけるサツキ。差し出されるサンダル。
バアちゃん「これ、これじゃよぉ……」
しかし…
「…メイんじゃない」
「…よかったョ…あたしゃてっきりメイちゃんのかと思って……」
「なんだ、バアちゃんの早とちりかヨォ!」
「おーい!間違いだとよぉ!」
結局バアちゃんの早とちりで終わったこのシーンですが、作中で一番の緊迫感です。で、このシーンに、カンタのお父さん、出てきてました。
一連のシーンのどこかにいます。
分かりづらいので拡大してみると…
赤く囲った部分
この人がカンタのお父さんでした(笑)
台詞もしっかりあります。
「なんだ、バアちゃんの早とちりかヨォ!」
「すまねえな、みんな」
このセリフが彼の言葉です。
ちなみにもっと序盤にも出てきています。
草壁一家の引っ越しが終わった翌日、3人でお母さんのいる七国山病院に向う途中のシーン。田植えをしているバアちゃんたちに挨拶をした際、ほんの僅かにチラッと顔をあげている男性が、カンタのお父さんでした。
赤く囲った部分「チラッと顔あげるカンタの父」
本当にチラッとだけ顔をあげます。お父さん。
さらに、バアちゃんの「メェェェイ ちゃあぁぁぁぁぁあん!!!」
がインパクトを残す、サツキがネコバスに乗ってバアちゃんを通り越すシーンで、
このバアちゃんと一緒にいる男の人も実は…
カンタのお父さんでした(笑)
(文字:バアちゃんとカンタの父ちゃんがメイを探してるのであった)
細かい!
目立たないけど、意外と出番があるカンタのお父さんでした。
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