2013-12-01

『となりのトトロ』 カンタのお父さんはここに出てきていた! ~ジブリの絵コンテから分かること~


ジブリの絵コンテから分かること。となりのトトロ第4弾。

登場人物のひとり、カンタ。服も傘もボロボロ、シャイで、最初はちょっと意地悪したけど、根は優しい子。

そんな彼の一家で登場するのは、あのバアちゃんと、ほんの少しだけですが、お母さんが。父親は作中には出てきません。…と思いきや、出てきてました、カンタのお父さん。



物語は終盤。

七国山病院からの電報を受けて、母に何かあったのだと思ったサツキ。動揺し、メイとも喧嘩。不安からとうとう泣き出してしまう。

そんなサツキの様子や、一連の状況を見たメイは、ひとりトウモロコシを抱えどこかへ行ってしまう。

メイが居なくなったことに気づき、サツキとバアちゃんは捜索を開始。やがて村人たちを巻き込んでの大捜索となる。ひとり必死に探しまわっていたサツキは、捜索に加わっていたカンタと合流。池で子どものサンダルが見つかったことを告げられる。

池をさらう村の人たち、既に念仏を唱えているバアちゃん。息も絶え絶えで駆けつけるサツキ。差し出されるサンダル。

バアちゃん「これ、これじゃよぉ……」

しかし…
「…メイんじゃない」

「…よかったョ…あたしゃてっきりメイちゃんのかと思って……」
「なんだ、バアちゃんの早とちりかヨォ!」
「おーい!間違いだとよぉ!」



結局バアちゃんの早とちりで終わったこのシーンですが、作中で一番の緊迫感です。で、このシーンに、カンタのお父さん、出てきてました。

一連のシーンのどこかにいます。

分かりづらいので拡大してみると…

赤く囲った部分

この人がカンタのお父さんでした(笑)
 

台詞もしっかりあります。
「なんだ、バアちゃんの早とちりかヨォ!」
「すまねえな、みんな」
このセリフが彼の言葉です。

ちなみにもっと序盤にも出てきています。
草壁一家の引っ越しが終わった翌日、3人でお母さんのいる七国山病院に向う途中のシーン。田植えをしているバアちゃんたちに挨拶をした際、ほんの僅かにチラッと顔をあげている男性が、カンタのお父さんでした。

赤く囲った部分「チラッと顔あげるカンタの父」

本当にチラッとだけ顔をあげます。お父さん。

さらに、バアちゃんの「メェェェイ ちゃあぁぁぁぁぁあん!!!」
がインパクトを残す、サツキがネコバスに乗ってバアちゃんを通り越すシーンで、

このバアちゃんと一緒にいる男の人も実は…

カンタのお父さんでした(笑)
(文字:バアちゃんとカンタの父ちゃんがメイを探してるのであった)


細かい!
目立たないけど、意外と出番があるカンタのお父さんでした。





【こちらも併せてどうぞ】
衝撃!トトロは泣いているサツキに○○と言っていた! ~ジブリの絵コンテ集から分かること~