ジブリの絵コンテから分かること。『ハウルの動く城』第2弾。
ロマンアルバムのスタッフインタビューなどでも明かされていることなのですが、ソフィーの顔つきは、(年齢の変化ではなく)物語が進むごとに変化しています。そしてあるシーンを境に、体型も変化しているのですが、そのシーンが絵コンテでは明かされています。
それは終盤。魔王になるリスクを冒しながら戦場に赴くハウルを止めるため、カルシファーを動かしてしまったソフィー。しかしそのため、動く城は崩れてしまう。
ソフィーはハウルの元へ行くため、一度崩してしまった城をカルシファーに動かしてもらおうとする。
カルシファー「じゃあ、ソフィーの何かをくれるかい?」
ソフィー「わたしの?」
カルシファー「オイラだけじゃだめなんだ、目とか…」
ソフィー「目?これは?」
髪の毛を差し出すソフィー。すると…
激しく燃え上がり勢いを取り戻すカルシファー。
この時、髪を差し出したためソフィーはショートカットになりますが、
その説明書きには「ヒロインようやく登場!!」の文字。
宮崎監督の中では、ソフィーはショートになることでやっとヒロインになれたということでしょうか。そして、これを境にソフィーは変化しているのです。続く説明書きにはこうあります。
「ソフィー、髪型かわって、体型もスマートにかわります。
気づかれない位に、しらんかおして変えちゃう」
ここからのソフィーとそれまでのソフィー、見比べてみると面白いのではないでしょうか?
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