私たちは『世界の不思議』や『謎』といったフレーズにどうにも惹かれてしまうところがあります。UFO、伝説の生物、未知の物質、預言者、オーパーツ…たとえ嘘だと分かっていても、それを楽しむ節がある。
今回は、そんな『世界の不思議』や『謎』を軽妙で分かりやすく解説したサイトをご紹介します。とはいえ、そのサイト、もしかしたら数年後にはなくなっているかもしれません。なぜなら、あのトヨタ自動車のエスティマのための特別サイトなのですから…見るなら今のうち!
◆追記:やはりこのページ、なくなってしまいました…。しかし、幾つかの要素はこのブログに書くことで残しておりますので、そちらをお楽しみください!
さっそくサイトをご紹介。こちらとなっております。【エスティマ | Sense of Wonder】
サイトに行ったらあとはそれぞれの項目をクリックするだけ!
と言われても、なんだかわからないサイトにあまり興味がそそられない、という方もために、ここからは個人的に面白かった&オススメな項目を要約してご紹介します。
無限の猿定理
どんなにメチャクチャな打ち方でも、永遠に叩き続ければ、いつしか偶然、猿がシェークスピアの大名作『ハムレット』を書き上げる日だって、“理論上は”やってくることになる。そんな思考実験が『無限の猿定理』だ。
なんだか夢のある話にも聞こえる。だが、この定理が本当に意味するところは、明確に定義されないまま使われ続ける、無限という概念に対する警鐘なのだという。
どういうことか?
たとえば“ESTIMA”という文字列を猿が打つ確率を考えてみよう。タイプライターのキーの数を簡易的に100個として考えると、その確率は1兆分の1となる。猿がひとつキーを叩くのにかかる時間を3秒と仮定すると、3兆秒、つまりおよそ10万年かかる計算になる。
ハムレットを書き上げる可能性を考えると、宇宙の年齢以上の時間が必要となってしまう。しかし一方で、定理はそれが可能である、と主張する。無限の概念を現実に適応した途端に、おかしな矛盾が生み出されていく。
なんだか夢のある話にも聞こえる。だが、この定理が本当に意味するところは、明確に定義されないまま使われ続ける、無限という概念に対する警鐘なのだという。
どういうことか?
たとえば“ESTIMA”という文字列を猿が打つ確率を考えてみよう。タイプライターのキーの数を簡易的に100個として考えると、その確率は1兆分の1となる。猿がひとつキーを叩くのにかかる時間を3秒と仮定すると、3兆秒、つまりおよそ10万年かかる計算になる。
ハムレットを書き上げる可能性を考えると、宇宙の年齢以上の時間が必要となってしまう。しかし一方で、定理はそれが可能である、と主張する。無限の概念を現実に適応した途端に、おかしな矛盾が生み出されていく。
サン=ジェルマン伯爵
サン=ジェルマン伯爵は、18世紀、パリの社交界に忽然と現れた謎の紳士だ。それから200年以上の長きにわたり、何度も歴史に表舞台に登場している。彼を目撃し、会話したという複数の証言があるが、共通しているのは、彼は“いつも同じ年齢に見えた”ということだ。シワはまったくなく肉体の衰えというものとは無縁に見えたという。本人は自らの年齢について、500歳を超えていると語ったという。
にわかにはとても信じがたい伝説だ。しかし近年、“不老不死”の人間が決して不可能ではないと思わせるような学説が登場した。それは人間の寿命についての仮説である。そもそも生物の寿命とは、遺伝子と先端についているテロメアという部分と関係している。テロメアは細胞分裂のたびに短くなり、消費され尽くすと寿命が訪れる。
しかし、バクテリアなどの遺伝子は“リング状”であり、消費される先端のテロメアがない。よって無限に細胞分裂を繰り返すことができる。つまり“寿命がない”のである。
もし仮に、突然変異によって、こうした“リング状の遺伝子”を持つ人間が生まれたとしたら…。確率上は、人類が誕生してから、このような人間が5人は誕生しているはずだ、なんて説もある。
にわかにはとても信じがたい伝説だ。しかし近年、“不老不死”の人間が決して不可能ではないと思わせるような学説が登場した。それは人間の寿命についての仮説である。そもそも生物の寿命とは、遺伝子と先端についているテロメアという部分と関係している。テロメアは細胞分裂のたびに短くなり、消費され尽くすと寿命が訪れる。
しかし、バクテリアなどの遺伝子は“リング状”であり、消費される先端のテロメアがない。よって無限に細胞分裂を繰り返すことができる。つまり“寿命がない”のである。
もし仮に、突然変異によって、こうした“リング状の遺伝子”を持つ人間が生まれたとしたら…。確率上は、人類が誕生してから、このような人間が5人は誕生しているはずだ、なんて説もある。
オルフィレウスの永久機関
1712年、オルフィレウスは、ドイツ南部の小さな街で“永久機関”の開発に成功したといわれる。それは厚さ10センチ、直径90センチの小さな自動輪。彼がひとたび力を加えると輪は回転をはじめ、その後何の手も加えずとも永遠に回り続けたと記録されている。
しかし、問題がひとつだけあった。“オルフィレウスは性格が悪かった”ことである。彼はいつも周囲をどこか見下したような態度をとっており、疎まれていた。彼を知る街の人々は、その発明を「詐欺だ」として信じようとしなかったのである。
だがオルフィレウスは諦めなかった。街から街へと渡り歩きながら永久機関を披露し、証明し続けたのである。その評判は、やがてその地を治めるカール大公の耳にまで届いた。「無限のエネルギーとはすばらしい!ぜひ売ってくれ!」しかしこの申し出に対してオルフィレウスが提示した値段は2万ポンドという莫大な額だった。
諦めきれないカール大公はされでも購入を決意。秘密裏に調査団に調べさせ、永久機関が本物だという確信を得ることによって資金を集めようとした。しばらくして調査の結果が出た。「永久機関は本物である」。こうしてオルフィレウスには巨万の富が舞い込むことになった。
…はずだったが、悲劇が起こる。秘密裏に調査を行っていたことがオルフィレウスの耳に入ってしまったのである。「金も払わず、永久機関はの秘密を盗もうとしている…!」被害妄想が高まったオルフィレウスは激怒し、あろうことか永久機関を破壊してしまったのだ・。そしてその後、歴史の表舞台からも姿を消してしまう。同時にすべての資料が失われた。果たして永久機関は実現していたのであろうか…。
しかし、問題がひとつだけあった。“オルフィレウスは性格が悪かった”ことである。彼はいつも周囲をどこか見下したような態度をとっており、疎まれていた。彼を知る街の人々は、その発明を「詐欺だ」として信じようとしなかったのである。
だがオルフィレウスは諦めなかった。街から街へと渡り歩きながら永久機関を披露し、証明し続けたのである。その評判は、やがてその地を治めるカール大公の耳にまで届いた。「無限のエネルギーとはすばらしい!ぜひ売ってくれ!」しかしこの申し出に対してオルフィレウスが提示した値段は2万ポンドという莫大な額だった。
諦めきれないカール大公はされでも購入を決意。秘密裏に調査団に調べさせ、永久機関が本物だという確信を得ることによって資金を集めようとした。しばらくして調査の結果が出た。「永久機関は本物である」。こうしてオルフィレウスには巨万の富が舞い込むことになった。
…はずだったが、悲劇が起こる。秘密裏に調査を行っていたことがオルフィレウスの耳に入ってしまったのである。「金も払わず、永久機関はの秘密を盗もうとしている…!」被害妄想が高まったオルフィレウスは激怒し、あろうことか永久機関を破壊してしまったのだ・。そしてその後、歴史の表舞台からも姿を消してしまう。同時にすべての資料が失われた。果たして永久機関は実現していたのであろうか…。
いかがでしょうか?嘘と真実の狭間を行き来するような感覚に私はワクワクしました。ご紹介したのは2つですが、他にも面白い不思議や謎が詰まっています。例えば…
世界中に人々の夢の中に現れる男『This Man』
一体何が書かれているのかわからない!
いまだに謎を呼ぶ書物『ヴォイニッチ手稿』
…などなど、この手のネタにピンときた方は、是非サイトを覗いてみてください!ちなみに、もうひとつ個人的なオススメは『モンティ・ホール問題』です。どんな問題か?それを個々で説明するのはなかなか難しいので、興味のある方はエスティマスペシャルサイトへ!【エスティマ | Sense of Wonder】
ちなみにこのサイトを監修した方は佐藤健寿さん。書籍『奇界遺産』で有名な方です。最近ではテレビ番組『クレイジージャーニー』にもよく出演されていますね。
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