2022-01-31

この階段、どっちが上?どっちが下?世界錯覚コンテストで優勝した杉原厚吉さんの「立体版シュレーダー階段図形」


アメリカの「Neural Correlate Society(神経相関学会)」というNPO法人が毎年開催している錯視コンテスト「ザ・ベスト・イリュージョン・オブ・ザ・イヤー・コンテスト」にて、2020年に優勝した明治大学の杉原厚吉さんの作品をご紹介します。





ご覧になっていただければ分かる通り、ひとたび階段を回転させると、上の段が下の段に、下の段が上の段に…と変わってしまい、脳が混乱するような錯視となっています。


一応最後にこれが平面であることが明かされていますが、
それでもなんだかピンと来ません…。

杉原さんによると、この立体錯視は立体の絵と本当の立体とを混在させると絵の部分も立体と見てしまう脳の振る舞いを調べる実験材料として作ったものだそうで、この錯視のアイデア自体は、画像としては「シュレーダーの階段図形」という150年以上前から知られている多義図形だそうですが、杉原さんはこれに手すりの立体を取り付けて元の図形とは違う多義性が生み出したのだそうです。

ちなみに杉原さんは2020年だけでなく、2010年、2013年、2018年にも優勝しているそうです。凄いですね!

杉原さんのHPには、この錯視の「紙工作用展開図」なども掲載されておりますので、興味のある方はご覧になってみてください。(http://www.isc.meiji.ac.jp/~kokichis/contest/contest2020/contest2020j.html



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