2022-01-15

マニアック!『紅の豚』ポルコの愛機「サボイアS.21」/カーチスの愛機「カーチスR3C-0」/マンマユート団の愛機「ダボハゼ号」の設定と性能!


『紅の豚』には様々な飛行機、特に戦闘飛行艇や水上戦闘機が登場しますが、その中でも代表的なものはもちろん、ポルコの「サボイアS.21試作戦闘飛行艇」、カーチスの「カーチスR3C-0非公然水上戦闘機」ですよね。

今回は、『紅の豚』の副読本として非常に優秀かつマニアックな書籍『飛行艇時代』に載っていた、前述の2機とマンマユート団の「ダボハゼ号」を加えた3機の設定と性能をご紹介します。


サボイアS.21試作戦闘飛行艇



原作版では「フォルゴーレ号」という愛称が付いている。サボイア社が1機のみ試作した戦闘飛行艇。テストの結果、エンジン位置による前上方視界の悪さや、高速運動性能を重視したために低速時での安定性が悪い“暴れ馬”のような機体である事が判明し、量産は見送られ、倉庫にしまわれていた。しばらく埃をかぶっていたS.21だが、空賊狩りのパイロット、マルコ・パゴットに買い取られ、思う存分大空を駆け回る事ができるようになった。

<エンジン(飛行艇時代版)>:イゾッタ・フラスキーニ・アッソ 水冷V型12気筒600馬力
(改造後):ロールス・ロイス ケストレル 水冷V型12気筒 700馬力
(劇場版):フィアット・フォルゴーレA.S.2 水冷V型12気筒 720馬力
<最高馬力>:330km/h
<構造>:木製ハンモック
<武装>:7.92mmシュパンダウ機銃2丁


カーチスR3C-0非公然水上戦闘機



1925年のシュナイダー・トロフィー・レースで優勝したアメリカのカーチスR3C-2をドナルド・チャック(※ブログ主注:ドナルド・チャックは原作版のカーチスの名前です)が改造した水上戦闘機。太平洋戦争で東京空襲に参加したドゥーリットルが搭乗し、347.28km/hでイタリアのマッキM.33を破ったレーサー機をドナルドが買い取り、己の野望達成のために高速水戦に大改造した機体である。翼幅が延長された、翼面積が増大し、速力は低下したが、運動性は向上した。機首下に増設されたラジエターと、胴体両側に取り付けられたブローニング機銃が改造後のポイント。ドナルドはこの機でポルコのS.21に奇襲攻撃を仕掛けた。

水上戦闘機とするために、R3C-2の翼面冷却方式をやめ、ラジエターが新設されている。これは日本の88式偵察機のアゴ型ラジエターを流用している。主翼は上翼はガル翼に、下翼は逆ガル翼に改められた。(原型機のままだと翼間が狭く、のびのびしないからだそうだ)

<翼幅>:8.10m
<全長>:6.29m
<全高>:3.15m
<エンジン>:カーチスV-1400V型12 気筒610馬力
<最高速度>:348km/h
<武装>:7.7mmブローニング機銃2丁


ダボハゼ号



マンマユート団の住家であり商売道具である大型飛行艇。買い替える資金不足の為、つぎはぎと鋲だらけの旧式艇を、彼らは大事に乗っている。「この飛行艇を維持しながら空賊稼業をやるのは大変でしょうね」と宮崎さんもおっしゃっている。

第一次大戦後の不況の中、多くのパイロット達は飛ぶ事を断念せざるを得なかった。だが、空への思いを捨て去らなかった一部の者たちは、空中海賊に身をやつしても飛び続けようとした。客船を襲撃し、誘拐や金品強奪をする空賊団の中でも、大手のマンマユート団はその名の通り(ママ、恐いよ!)美少女を人質にとる事で有名だった。ダボハゼと呼ぶ大型飛行船が彼らの城である。

<構造>:金属製艇体、単発
<エンジン>:ロールス・ロイス・イーグルⅣ 水冷V型12気筒 360馬力×2基
<最高速度>:193km/h
<武装>:37mm対空機関砲1門、7.7mmルイス機銃1丁 乗員の携帯小火器多数




以上が『飛行艇時代』に書かれている3機の設定と性能です。こうして見ると、細かな性能まで決められている点に驚かれる方もいるのではないでしょうか?宮崎監督の飛行機オタクっぷり、恐るべし!それにしても、ダボハゼ号、最高速度低いですね!悲しきボロ飛行艇!

この他にも、『飛行艇時代』には『紅の豚』の原作となるマンガや、素人ではとてもついていけないマニアックな話が満載です。宮崎監督のマニアックぶりが遺憾なく発揮されているという点でも一読の価値がありますので、興味を持った方は是非読んでみてはいかがでしょうか?





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