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2014-02-24

油絵が動く!あまりにも美しいアレクサンドル・ペトロフのアニメーション


圧倒的な美しさを誇る作品を生み出すロシアのアニメーション作家、アレクサンドル・ペトロフを紹介したいと思います。彼については、一度ロシアのアニメーションを紹介した【こちらの投稿】でも少しだけ触れたのですが、より多くの作品とともに、彼の作品の美しさの秘密を、もう少し掘り下げてご紹介。

まずはこの2つの動画から。どちらもDVD化されている作品です。まさに油絵が動く、見とれるほどの美しさ!


▼「春のめざめ」紹介動画

Alexandre Petrov - "My Love" (Excerpt) from TONIC DNA on Vimeo.


2013-12-26

高畑勲が師と仰ぐアニメーション界の至宝、フレデリック・バック


残念です。偉大なアニメーション作家、フレデリック・バック氏が12月24日に亡くなられたそうです。(http://touch.latimes.com/#section/-1/article/p2p-78651427/)ガンが原因とのこと。89才でした。

フレデリック・バック


アニメーション界の至宝。
1982年に『クラック!』、1988年に『木を植えた男』で、アカデミー賞短編アニメーション部門を受賞。1作につき、数万枚の原画をほとんど1人で描き上げるという、途方もない手仕事を行う。

『木を植えた男』の場合、5年半の歳月をかけ、2万枚の原画をほとんど独りで描き上げた。製作中、スプレーが目に入ってしまい失明。(写真、右目のメガネが濁っているのはそのせい)それでも作品を作り続け、左目しか見えない状態で『木を植えた男』を完成させ、アカデミー賞を受賞した。

バック作品を貫くのは自然への愛と、環境保護のメッセージ。かつてインタビューで「私がアニメで作品を作ったのは理由があります。地球環境保護のために何かの役に立ちたかったからです」と語った通り、強いメッセージを込めた作品作りは最後まで揺るぎないものだった。


■代表作:木を植えた男
羊飼いのエルゼアール・ブッフィエは、たった一人で荒地に木を植え続けていた。ブッフィエの無償の行為は、不毛の地に緑をしたたらせ、生命の輝きに満ちた場所に甦らせた。ジャン・ジオノの原作に感銘を受けたバックが、5年半の歳月をかけ、2万枚におよぶ作画作業の大半を一人でこなして作り上げた代表作。また、コンピュータ制御の撮影台を使い、より高度で複雑なカメラワークを見せている。前作に続きアカデミー賞短編アニメーション部門受賞。そして、この映画に感動した人々による植樹運動が世界中に広がりを見せた。


■代表作②:クラック!
フレデリック・バックの長女、スーゼルのアイデアをもとに、一脚のロッキングチェアが辿る運命を通じて、失われつつあるケベックの伝統的な生活や文化、家族愛、自然への共感、現代文明批判などをユーモラスに描く。アカデミー賞短編アニメーション部門受賞。


■バック氏の手法
バック氏は10×15cmという非常に小さなサイズの上にアニメーションを描き、ツヤ消しのアセテートフィルム(セル)に色鉛筆でスケッチ風に描くというスタイルをとっています。(※アセテートフィルム:透明度、強度に優れ、無伸縮。水、油、熱に強い特性を持ったフィルム。セル画アニメーション用、及び絵画など美術作品のコーテイング・保護、一般画材用など に使う。)

2013-11-21

まるでジブリや初期FFの空想世界…ルイージさんと小さな飛空艇の部屋


幻想に溢れた夢の部屋がここにある。


※クリックで拡大できます。


これは、建築家であるLuigi Prina(ルイージ・プリナ)さんの部屋。彼は2013年の時点で83歳。部屋の天井を埋め尽くしているのは、全て飛ぶことのできる模型飛行機で、彼が創りだした作品たちである。

ルイージ・プリナさん

2013-10-22

「千と千尋の神隠しのモデル地は台湾の九份」という説は、宮崎駿ご本人が否定しています。


台湾の番組のようです。
当該発言は3分20秒頃から。
ハッキリと「違います」と言っています。

【FOCUS新聞】TVBS專訪宮崎駿 72歲不老頑童

その前の2分56秒頃には、宮崎監督は台湾へは「機会があったら尋ねるかもしれない」と発言しています。モデルにした場所に対してこのような発言するとは考えづらいと思うのですが…。

というわけで、やはり違いました。

ご本人も言っているように、
「同じような風景はいっぱいある」ということですね。
そもそも「似てる」と「モデル地である」とは全然違いますので、
両者を混同したらその時点で「嘘」になります。
似てる場所は似てる場所、モデル地はモデル地です。

2013-10-01

「『千と千尋の神隠し』の舞台・モデル地は台湾の九份」というデマについて&モデル地と称する日本の旅館について


困ったものです。
某所でも書かせて頂いたことがあるのですが、スタジオジブリの名作アニメ映画、宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』に関するモデル地のデマ・嘘の多さ。まずタイトル通り、台湾の九份(九フン)は、千と千尋の舞台ではありません。そう断じる理由は色々とあるのですが、最終的には、私は直接スタジオジブリに問い合わせ、

「宮崎駿が“千と千尋の神隠しの舞台”の参考として、台湾の九份に取材に行ったという事実はありません。ネットではどうしてもこうした伝聞が広まってしまう。」というお返事を頂いております。


重要な追記


以下の動画で、宮崎駿ご本人は「台湾の九份はモデル地ではない」と否定しています。


該当部分は2分56秒頃からですが、まず宮崎監督は、今後台湾へは「機会があったら尋ねるかもしれない」と発言した上で、「台湾のどこかが千と千尋の神隠しのモデルになったのか」というインタビュアーの質問に対して、「違います」「同じような風景いっぱいあるっていうことです」と明確に否定しています。