2013-11-29

歌詞がちょっと違う!『天空の城ラピュタ』の主題歌「君をのせて」幻の第一稿


以前書いた、

「天空の城ラピュタ」の主題歌『君をのせて』、
作詞は宮崎駿じゃなかった!?
http://flying-fantasy-garden.blogspot.jp/2013/11/blog-post_15.html

というネタで、「高畑勲監督は、他にはどこに筆を加えたのだろう?」という疑問を抱きましたが、数日後にあることを思い出しました。

「確かロマンアルバムに『君をのせて』の初期の歌詞が載ってたはず」

これを見れば、どこを加筆したのか判明のヒントになるのでは?と思いたち、引っ張りだして読んでみると…あった!…というより、ロマンアルバムには、普通に高畑監督が加筆修正した経緯が書いてありました。

天空の城ラピュタ (ロマンアルバム)
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よって、高畑勲氏は『君をのせて』のどこに加筆したのか?完全ではありませんが、ある程度判明しました。


2013-11-25

トトロの原点!パンダコパンダ!


不覚にも先々月くらいに気づきました。

パンダコパンダは2012年で40周年。
それを記念して、今年も色々なイベント・企画をやっていたとは…。
40周年記念公式サイト(http://www.pandakopanda.jp/



■パンダコパンダについて

1972年&1973年(雨降りサーカス)劇場公開
原案・脚本・画面設定:宮崎駿
監督:高畑勲
作画監督:大塚康生



~あらすじ~
ここは日本、東京の郊外です。
美しい田園のひろがる街、まるでおとぎ話の世界のようです。
お城のように素敵な小さなお家に、素敵な少女ミミちゃんが、おばあちゃんと暮らしています。ミミちゃんは自由な女の子!嬉しいことがあると、お得意の逆立ちする女の子!ある日、この二人家族に、パンダの親子が仲間入りします。
それが、パンダコパンダです。
ミミちゃんはコパンダにとってママ、パパンダはミミちゃんにとってパパになりました。こうして、おかしな、ゆかいな物語が始まります。


~作品の背景~ 
日中国交正常化を記念して中国から2頭のパンダが贈られ、空前のパンダブームが巻き起っていた当時、高畑勲・宮崎駿らは、スウェーデンのリンドグレーン原作「長くつ下のピッピ」のアニメーション化を企画していたのですが、企画は頓挫。
そこでオリジナル企画として「パンダコパンダ」を立ち上げます。こうして制作された映画が、「ピッピ」の影響を色濃く感じられる作品となったのは、至極自然のことでした。 

2013-11-23

高畑勲監督のジブリ作品『平成狸合戦ぽんぽこ』の隠れキャラ、絵コンテでは…?


ジブリの絵コンテから分かること。今回は、『かぐや姫の物語』公開!ということで、高畑勲監督の『平成狸合戦ぽんぽこ』から。



【妖怪大作戦のシーン】
人間の仕打ちに業を煮やしたタヌキたちは、四国3長老を迎え、
ついに「妖怪大作戦」を決行。
人間たちを驚愕させ、恐怖させ、タヌキに対する尊敬と畏怖の念を持たせる!

…はずだったのだが、形部狸(隠神刑部)の犠牲も虚しく、
人間たちの中にはこれを楽しむ者もいたばかりか、
建設中のテーマパーク「ワンダーランド」の社長に、
「妖怪大作戦」の手柄を盗み取られてしまう始末であった…。



この「妖怪大作戦」の最中、
隠神刑部、またはタヌキたちの変化による百鬼夜行の中に、
ジブリの他作品のキャラクターが登場していたのは有名な話です。

2013-11-21

まるでジブリや初期FFの空想世界…ルイージさんと小さな飛空艇の部屋


幻想に溢れた夢の部屋がここにある。


※クリックで拡大できます。


これは、建築家であるLuigi Prina(ルイージ・プリナ)さんの部屋。彼は2013年の時点で83歳。部屋の天井を埋め尽くしているのは、全て飛ぶことのできる模型飛行機で、彼が創りだした作品たちである。

ルイージ・プリナさん

2013-11-19

トトロのエンディング、サツキとカンタはこんな会話をしていた! ~ジブリの絵コンテから分かること~


ジブリの絵コンテから分かること。今回は『となりのトトロ』第3弾。



物語は最後のシーン。ネコバスに乗って七国山病院に着いたサツキとメイ。病院にいるお母さんが元気な様子を、木の上で安心して見守っている。

ふと、お父さんは窓の外枠にトウモロコシがあるのを見つける。

お父さん「…あれ?……だれだろう?」
お母さん「…あっ」 お父さん「どうしたの?」
お母さん「今、そこの松の木で、サツキとメイが笑ったように見えたの。」

お父さん「…案外そうかもしれないよ。ほら。」

そしてあの主題歌が始まり、物語はエンディングへ…。

言わずと知れた名シーンです。作品を見た方はご存知の通り、エンディングでは、主題歌が流れている最中はセリフが一切発せられません。でもその最中にも、物語は少しだけ続いています。

特にサツキとカンタ、その後も何かを話し合っていました。

どんな会話をしていたんでしょう?想像するのも良いですが、実は絵コンテには、会話の内容が書いてありました。