『紅の豚』に雑学&豆知識。今回は、ジーナの声優を務められた加藤登紀子さんのツイートから、とても興味深い『紅の豚』について語った部分をご紹介します。これを読むことで、より『紅の豚』という作品についての理解が深まると思います。
さくらんぼの実る頃は、パリコミューンのうた。フランス人は,国歌のように愛している。自由は、フランス人がもっとも大事にするアイテム。バルバラという歌手は、シダ,というエイズを歌ったうたの中で、愛を交わす事で命をなくすなら,本望だわ,もっともっと愛し会いましょうとうたった。凄いわね。— 加藤登紀子 (@TokikoKato) 2010年2月5日
紅の豚、上映の1年前に、さくらんぼ実る頃を歌う場面をVTRで撮影したときの演技指導がすごかった。男に手を差し伸べるときは、じっと目を見つめる、男が手に触れたとたんに目をそらして、とか、言葉の語尾で男がふるいつきたくなるような唇で、とか。ジーナは声だけじゃなく,姿もちょっと私なの!— 加藤登紀子 (@TokikoKato) 2010年2月5日
(※宮崎監督からの演技指導だそうです。)
マルコ、今にローストビーフになっちゃうから。飛ばねえ豚は、ただの豚だ。の名セリフ。その後の、馬鹿っ!— 加藤登紀子 (@TokikoKato) 2016年11月11日
ジーナのセリフどりで一番苦労したセリフでした。36回やりなおしたのよ。笑
そうね。どうしてかしら?好きな男の足音は靴が変わってもわかるって事かな。RT @Hydebow: なぜジーナは換装したばかりのエンジンの音を聞き分けられたのでしょう…?? (^_^;) RT @TokikoKato— 加藤登紀子 (@TokikoKato) 2010年7月2日
ははは!さあ、どう答えようかしら。出会い頭でパンチが聞いたんでしょ?これ、恋の秘訣!RT @kbk55: @TokikoKato ポルコの魔法がジーナではなくフィオのキスで解けたのはなぜだとお考えになりますか?— 加藤登紀子 (@TokikoKato) 2012年4月6日
話せていないでしょう!親友の飛行機が堕ちて行くのをみてた。その親友はジーナの夫なのですから。RT @furosiki2: @TokikoKato ポルコは、雲の平原で見たものを、フィオに話したのと同じようにジーナさんにも話したんでしょうか?— 加藤登紀子 (@TokikoKato) 2012年4月6日
誰にでもある、あの日々と呼びたい、大切な時。適度の不遇と苦しみと法外な夢を共有しながらの、、RT @uchico_amy: @TokikoKato 時には昔の話を、、オトキさんそのものを彷彿とさせる歌ですね。一体どんなことを思いながら作られたのですか?— 加藤登紀子 (@TokikoKato) 2012年4月6日
以下は、ポルコの声を務めた森山周一郎さんが亡くなった時の加藤登紀子さんによる追悼の言葉と、『時には昔の話を』です。
いかがでしょうか?個人的には「なぜジーナは換装したばかりのエンジンの音を聞き分けられたのでしょう?」というツイートに対する「好きな男の足音は靴が変わってもわかるって事かな」という答えに痺れました。大人の女性ならでは、といった返答ですね。そして36回やり直した「バカ!」というセリフ、私たちも36回分の気を引き締めて聞きたくなってしまいます。他にも、加藤さん自身がジーナのモデルとしての役割も果たしていたこと、『さくらんぼの実る頃』『時には昔の話を』に込められた思い…どれも素晴らしい返答ではないでしょうか?
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