『天空の城ラピュタ』に登場する「竜の巣」。強烈なインパクトを残しながらも、私たちは何となく「ものすごく巨大な雲なんだろうな」程度にしか理解していません。しかし、プロが見ると竜の巣の状態が詳細に分かるようです。
今回は、雲研究者の荒木健太郎さんのツイートより、「竜の巣」の構造をご紹介します。以下、そのツイートです。
【お知らせ】「竜の巣」の構造を映像や証言等をもとに解析した結果,古典的もしくは弱降水型のスーパーセルであることが示唆されました.なお本解析では科学的整合性を担保するため雲内の好天域を無視しており,タイガーモス号の高度は一定であると仮定しています.詳細は資料をご覧下さい.#バルス pic.twitter.com/8PDuxAYg1M— 荒木健太郎 (@arakencloud) 2017年9月29日
『竜の巣』の正体、それは構造的には古典的または弱降水型の「スーパーセル」だそうです。スーパーセルは簡単に言ってしまえば「超巨大な積乱雲」のこと。ここは私達に何となくの理解で合っているようです。
ツイート中にあるメモを詳しく見ていきます。
次の画像はこちら。
「ビューフォート風力階級による風力10」とあります。つまり威力としては、「陸上では根こそぎ倒される木が出始める。人家に大きな被害が起こる」風が吹いているとのこと。「メソサイクロン」とは、直径数キロメートルの大きさを持つ低気圧性の回転のことで、スーパーセルの時に発生するそうです。
次は竜の巣の描写。
矢印はタイガーモスの航路を指しているそうで、ウインドシアとは要するに「局地的に風向きや風速が急激に変化する現象」だそうです。
こうしてみると、『竜の巣』のあの描写は科学的にも正しい描写であったようですね。
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