映画『風の谷のナウシカ』は、厳密に言うとスタジオジブリ作品ではありません。当時はまだスタジオジブリという会社が存在していなかったのです。ですから、制作は『トップクラフト』という会社でした。スタジオジブリが発足したのは、ナウシカ公開後なのです。書籍『ジブリの教科書2 天空の城ラピュタ』によると、こうあります。
『ナウシカ』公開間もない、一九八四年、春、徳間書店『アニメージュ』副編集長だった鈴木敏夫は編集部を代表して、徳間所長に、徳間書店自体が制作スタジオを所有することを提案。徳間社長の快諾を得て、六月には同社が所有していた休眠会社を利用し、アニメーション制作のための新会社が発足した。
これが“スタジオジブリ”の発足である。
これが“スタジオジブリ”の発足である。
実は、この『スタジオジブリ』というネーミングは、ある勘違いから生まれたものです。同書の鈴木敏夫プロデューサーによると、このような経緯だそうです。