2014-07-13

『もののけ姫』のコダマは『となりのトトロ』に出てきたあのトトロになったのか?


書籍『「もののけ姫」はこうして生まれた』にて、宮崎監督は「もののけ姫のラストシーンに出てくるコダマは、後にトトロに変化する」ということをほのめかしていました。何千年も生きているはずのトトロが、シシ神の森に一体も居ないことを気にしての発言だったようです。

「俺、気に病んでることが一つあるんですよ。トトロは何千年も生きてるというのに、トトロが出てないじゃない、この森に。本当はトトロが一杯いるんじゃないかって(笑)。気に病んでるんです。実は」(144P)

「で、これはもう、二木さんのたっての希望で、(※補足:おそらく原画を担当した二木真希子さんのことだと思われる)チビで一匹でいいから、コダマがノコノコ歩いてるやつ、最後にいれてくれって。それがトトロに変化したって(笑)。耳が生えてたっていうの、どうですかね。そうすると首尾一貫するんだけど」(285~286P)
書籍『「もののけ姫」はこうして生まれた。』より


これは新たに生まれたコダマ?それとも生き残ったコダマ?
『もののけ姫』のコダマは『となりのトトロ』のトトロになったのか?

というわけで、少なくとも、『もののけ姫』に最後に登場するコダマは後にトトロになるようです。

ところで、ここでひとつ疑問があります。それは『もののけ姫』の最後に登場したコダマは『となりのトトロ』に登場したトトロになったのか?という点です。宮崎監督はそのようなことは言っていませんので、本当のところは分かりません。ですが、その可能性はあるのか、推測してみました。

2014-07-12

『となりのトトロ』 サツキとメイのお父さんは何をしている人なのか?


サツキのメイのお父さん、草壁タツオ。
現代よりも医療技術が進んでいない時代(宮崎監督いわく「昭和30年代初期というのは、実は嘘で、本当をいうと、テレビがまだない時代の話なんです。」)に、胸の病気で入院しているお母さん(草壁ヤス子)さんを心配しつつ、二人の娘の面倒を見ているという、大変な状態で頑張っています。


ところで、そんなお父さん、仕事は何をしている人なのでしょう?映画の中では大学に勤務しているらしい、ということ以外は明かされていません。しきりに何かを執筆しているシーンが見られるのですが、何を書いているのかは分かりません。

2014-07-11

かつてトトロは日本にいっぱい居たが…トトロとネコバスの豆知識&裏設定!


今回は、書籍『ロマンアルバム・エクストラ となりのトトロ』や当時の劇場パンフレットから、トトロとネコバスの豆知識&裏設定をご紹介します。


トトロの豆知識


作中、大トトロはコマに乗って空を飛び回ります。(というよりは風になっている!)

ちなみに雨でもないのに傘を持っているのは、
傘を「なにかすてきな楽器だと思っている」からだそうです。
トトロの豆知識、裏設定

実はトトロはコマがなくても飛べるそうですが、わざわざコマを使うほどお気に入りなようです。(普段は毛の中にしまっているそうです。ちなみにこのコマには『ブンブン』という名前が付いています。)これに関して、宮崎監督はこう言っています。

2014-07-10

『となりのトトロ』豆知識:ミミンズクは本名ではない!年齢は1302才ではない!初期の設定ではサツキはいなかった!


『となりのトトロ』は、1970年代に絵本にするためにイメージボードが描かれ、その後映画化まで温められてきた作品なのだそうです。しかし、もちろん当時から映画版の設定がハッキリ固まっていたわけではないようで、当時のイメージボードを見ると映画版の設定とは異なっている部分がいくつか存在します。

今回は、映画化が決定する前、絵本用として構想されていた段階のトトロのイメージボードを一部抜粋し、そこから分かることをご紹介します。


サツキでもメイでもない女の子!?


まずはこの絵。メイとトトロが一緒にいて、カエルと歌っています。


ほのぼのとした良い絵ですね。と、言いたいところですが、実はこの女の子、どうもあの“メイ”ではないようです。

2014-07-08

ジブリ作品の脇役が主役の短編作品が公開中!?


なんと、2007~2008年にかけて『天空の城ラピュタ』『魔女の宅急便』『ハウルの動く城』『千と千尋の神隠し』に登場した名脇役たちのスピンアウト作品の製作が予定されていた!?詳細は以下をどうぞ。

地底のポムじいさん(60分)



伝説の少年がいた。その少年の名前は、ポムといった。ポムは、空を飛ぶことを夢見る少年であった。また、ポムは花を愛する詩人でもあった。

青年となったポムは、飛行機械をこしらえて大空へ羽ばたいていった。ポムが目指していたのは、伝説の空の城、ラピュタ。必ず自分の手で発見してみせる、そのように強く誓う青年であった。ポムは、空を飛び続けた。

ある日、ポムは悟った。人間は土と離れては生きて行けない。地に足をつけないで暮らしていくことは出来ないのだと、悟った。

そして、空ばかり飛んでいた過去の反動であるかのように、ポムは地底で生活するようになった。意外にも、地底の世界は空に負けない広さがあった。飛行石の声に耳を傾ける時、そこに無限の空間の拡がりを感じた。空の彼方へ思いを馳せるために、必ずしも空に上がる必要はなかったのだ…。

今日も、地底から空を見守っているポムじいさんの姿があった──。哲学的な世界観を感じさせてくれる逸品。