2016/08/12

『コクリコ坂から』原作者の二人はマンガ版について驚きの感想を持っていた!


スタジオジブリが映画化した『コクリコ坂から』の原作は、1980年1月~8月号の「なかよし」に連載されていた少女漫画です。

つまり『魔女の宅急便』などのように原作者の方がいらっしゃるのですが、彼らは30年後の映像化をどのように思っているのか?そこには意外な本音がありました。今回は、そちらをご紹介します。

以下、ロマンアルバム『コクリコ坂から』に収録されているインタビューより引用です。まずは、漫画を担当した高橋千鶴さんから。

Q 今、『コクリコ坂から』を振り返って、ご自身にとってどのような作品だったと思われますか?
A 漫画家になって、連載をこなしきれず、いろいろ勉強しなくてはいけなくて、いろんな人の胸を借りて描かせていただいた作品です。プロ失格ですね(笑)。

(中略)

Q 映画版は舞台を1963年に移し、ストーリーにも大幅な変更なされました。それに対し、どのような思いを持っていますか?
A 漫画は連載打ち切りでまとまりきらなかったし、映画は一時間半程でしょうから、もちろん変更はあると思っていました。お話を受けたときも佐山先生に断りもなく(佐山先生、ごめんなさい!)煮るなり焼くなり好きに料理してくださいと答えましたが、30年前の話を更に遡るのにびっくりしました。純粋に、お話がどう変わってどこに着地するのか、とても楽しみにしてました。

(中略)

Q 映画を観て、原作を手に取る若いファンも多いと思います。今あらためて『コクリコ坂から』の単行本が世に出ることについて、どのような思いですか?またジブリ映画のファンに、どのようにマンガ版を読んでほしいですか?
A 当時のなかよしの編集長が、連載を適当に延命させていたならこのような成り行きにはならなかったと思っています。ある意味、英断でしたし今では感謝もしています(笑)。なので、作者としては冷や汗ものですが、皆さんには使用前、使用後を読んで観ていただきたいですね。人間らしさや人を恋する気持ちは、いつの時代も変わらない部分があると思いますし、ジブリ映画はそれをいつも見事に表現されてます。漫画版を読んでくださった方に、少しでも共鳴もらえる部分を見出してもらえれば、作者としてこんな嬉しいことはありません。

意外にも原作の漫画は打ち切りで終わっていたようです。しかし打ち切りでなかったのなら、宮崎駿さんの琴線に触れることはなかった可能性もありますので、高橋さんの言うとおり、これで良かった(?)のでしょうか。

次は原作を担当した佐山哲郎さんのインタビュー。

Q 今、『コクリコ坂から』を振り返って、ご自身にとってどのような作品だったと思われますか?
A 一言でいえば大失敗ですが、出来の悪い子ほど可愛いという意味で、奇妙に愛着の湧く作品です。

(中略)

Q ご自身の作品がジブリ映画となって、この夏、再び世に出ることについて、今、どのような思いでいらっしゃいますか?
A ただ、ただ不思議。

やはり出来の良い作品だとは思っていないようです。「大失敗」とすら言っていますから驚きです。逆に原作に興味を持ってしまいます(笑)そして、原作者の方がこのように感想を持っているマンガを映画化しようという宮崎駿さんの審美眼も、面白いですね。

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