今回は、切り紙で作られた美しいアニメーションをご紹介します。静かながらも美しく、ほのかに印象派の絵画も感じさせるような前半、後半は一転して絢爛なイメージが怒涛にように押し寄せてくる、奇妙さも感じさせる作品となっています。
よんでよばれて_call me , call you
この作品を制作したのは高橋美帆さんという方で、ニコニコ動画の作品紹介欄によると、物語のイメージは「夜が明け、狐は水辺へ鴨を追いかけた。鴨の瞳には口を開けた狐の姿。その刹那、捕食により命は回る。鴨から、狐へ、鹿へ、狼へ、蛇へ、その姿は命を取り込んだ命。日は沈む。繰り返す日々の始まりを告げる。」ということだそうです。また、作品には切り紙以外にデジタル作業も少し入っているようです。
高木さんは他にも自主制作アニメーションをYoutubeやニコニコ動画にアップロードしており、それらも美しく絢爛な作品になっています。
In full bloom
こちらの作品はYouTubeとニコニコ動画の作者コメント欄によると、3,000の細かくカットされた紙のパーツから作られているそうで、これでもまだ未完成なのだそうです。また、亡き祖母の油画を色、タッチごとに分けた無数のパーツから全ての絵を再構成、デザインしたアニメーションとのこと。物語としては「室内飼いの猫と野生の小鳥の関係は猫に普遍的な気付きを与える。猫は小鳥がどこに消えたか理解できないまま「死」を部屋に持ち込む。部屋が迎えた「外」は猫の鳥への思いを絡ませ、鳥を別の世界で羽ばたかせる。」ということだそうです。
高木さんの制作した他の作品が気になった方は【こちら】をクリックしてみてください。
【こちらも併せてどうぞ】
言葉にならない感覚を作品にしたような、マルコム・サザーランドの実験的アニメーション
緻密な映像美、自主制作アニメ『PUPARIA』
男性ばかりの職場に現れたのは…ピンクの毛玉!ディズニー/ピクサーの短編映画『Purl』