宮崎駿さんの息子である宮崎吾朗さんが監督を務めたジブリ版『ゲド戦記』。世の中の評価は賛否両論ですが、実際、父である宮崎駿さんの評価はどうだったのでしょうか?
書籍『ジブリの教科書14 ゲド戦記』よりご紹介します。
映画が完成し、初号試写を迎えた日、事件が起きました。上映の途中、宮崎駿がふいに席を立ち、外へ出て行ってしまったのです。周囲は「映画の出来に怒っているんだろう」と思ったんですが、じつはトイレに行っただけ。すぐに戻ってきました。ただ、宮さんが相当に緊張していたのは事実です。
試写が終わったあと、宮さんは呟きました。
「俺が作っても内容はこうなった」
『シュナの旅』を原案にしているわけだから、あたりまえといえばあたりまえなんですけど、その完成度には宮さんも驚いていました。
試写が終わったあと、宮さんは呟きました。
「俺が作っても内容はこうなった」
『シュナの旅』を原案にしているわけだから、あたりまえといえばあたりまえなんですけど、その完成度には宮さんも驚いていました。
意外な(?)反応です。酷評するのかと思いきや、「俺が作っても内容はこうなった」と、その出来に驚いていたようです。ジブリ版『ゲド戦記』は『シュナの旅』が原案とはいえ、何もかもがシュナの旅と同じというわけではありません。もちろん大本は『ゲド戦記』ですし、原作のゲド戦記とも違う部分があるのがジブリ版『ゲド戦記』です。宮崎駿さんをして「俺が作ってもこうなった」と言わしめたのは、合格点が与えられたと言っても良いのではないでしょうか?
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