2018-01-06

魔女の宅急便「ジジはヤマト運輸から“宅急便”商標の使用許諾を得るために登場させることになった」というのはデマです。


スタジオジブリの作品は人気であるがゆえに、よく分からない怪情報が流れてしまうもののようです。今回ご紹介するデマは『魔女の宅急便』に登場するジジに関するものです。早速ですが、スタジオジブリさんのLINEから引用した文章をご覧ください。

スタジオジブリ作品には様々なキャラクターが登場しますが、この黒猫のジジの人気は格別ですね。キャラクター商品も、トトロに次いで多数制作されています。

ところで、ジジについてはなぜか誤った情報がネット上で流れているようです。。。何かというと「ジジはヤマト運輸から“宅急便”商標の使用許諾を得るために登場させることになった」というもの

言うまでもありませんが、角野栄子さんの原作小説にジジは最初から登場しているわけで、どうしてこの間違いがいまだに流れているのか不思議です

以下はキャプチャしたもの

原作を知っている方やジブリの豆知識に詳しい方ならば信じない情報なのですが、『魔女の宅急便』に原作があることを知らない方も中にはいらっしゃるようで、こういったデマを信じてしまうようです。原作の児童小説は1982年(!)から執筆され、1985年に書籍化したものです。当然その時から既にジジは存在していますので、映画化に際してヤマト運輸の許可を得るために生み出されたわけでは明確にないのです。

なぜこのようなデマが生まれたかですが、おそらく、この『魔女の宅急便』をアニメ映画化するにあたって、「宅急便」の商標を持ち、黒猫をトレードマークとするヤマト運輸とのタイアップが行われたため、この事実がねじ曲がって「使用許諾を得るためにジジが生まれた」という怪情報が生じたのではないかと思われます。

スタジオジブリさんも困惑しておりますので、皆さん根拠が書いてない情報は信じないようにしましょう!


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