『君たちはどう生きるか』、無事にヒット作となりました。しかし、ジブリ作品としては難解な部類に入るため、「意味が分からない」という意見も多いようです。何らかの暗喩を読み取らなければいけない作品としては平易な部類に入るのですが、この手の作品に慣れていない方には「何が言いたいのか分からない」作品であるようです。
しかし、安心してください。履いてm この作品、作った宮崎監督も完全に理解しているわけではなかったようです。
以下、フル・フロンタルというウェブサイト(https://fullfrontal.moe)に掲載された井上俊之さんへのインタビューからの抜粋です。
井上俊之.『君たちはどう生きるか』を見たフランス人のお友達は何と言ってましたか?気に入りましたか?
Q. 気に入りましたが、ちょっと複雑だからみんながよくわからないと言ってます。日本人も同じだと思いますが。
井上俊之. よくわからないけれども面白いと思うし、後半でよくわからないところもあるけどとても印象的な問いかけがあって、それはそれで面白く見られると思います。完全に分かるのは多分不可能だと思うんですね。宮崎さん本人も分からないって言ってたから、完全に分かるようには作られていないので。
Q. 宮崎さん自身の分からないことを映画に入れたという感じがしました。
井上俊之. そう、それでいいんだと。全部の映画がすべて分かる必要はないと思います。
宮崎監督自身も完全には何が言いたいのか分からないまま作ったのですから、私達が100%分かることは不可能です。ですから、分からない所は何となく好きか嫌いかを感じれば良い、それで合わないと思ったら、それでも良い映画なのだと思います。
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