2025-11-02

「カルシファーって、本当は主役なんです」『ハウルの動く城』カルシファー役の我修院達也さんが語った宮崎監督との会話、喉への負担


今回は、文春オンラインに掲載されていた、多彩な才能を持つマルチタレントさん?と呼べばいいのでしょうか?な、我修院達也さんへのインタビュー記事『「おいら消えちゃうよ~」『ハウルの動く城』カルシファー役・我修院達也が語る「ジブリ声優の宿命」』より、個人的に面白かったジブリに関する箇所をご紹介します。

一応、以下が我修院さんです。写真は御本人ホームページより。見た目のインパクトも抜群です。


早速、その気になった部分のみ抜粋してご紹介します。

2025-10-20

次回作はSF!?宮﨑監督、『君たちはどう生きるか』の制作中にコロナに感染したスタッフの状況に興味津々


今回は、アニメーション映画プロデューサーの石井朋彦さんによる『君たちはどう生きるか』制作時に起こった、宮﨑監督のやり取りから見える監督の飽くなき探究心をご紹介します。


以下、その部分を抜粋してご紹介します。


石井:これはどこにも言っていないけど、今思い出した。『君たちはどう生きるか』の制作中に、別にお恥ずかしいって言っちゃいけないけど、コロナにかかったんですよ。しかもかなり初期の、まだ世の中がコロナがよくわからなかった時。

(中略)

石井:当時……新宿だったかな。アパホテルに隔離されるわけですよね。「10日間、これで安心だ。もうこれでうつさなくて済む」と。そうしたら携帯が鳴ったんですが、宮崎さんからなんですよ(笑)。「あっ、宮崎さんだ!」と思って。

工藤:(電話がかかってくることは)そんなにないわけですよね。

石井:たまにありましたけど、ないですね。それに出たら、うれしそうに「どう?」って言うんですよ。

工藤:「どう?」(笑)。

石井:(笑)。好奇心いっぱいなんですよ。つまり、社内で2人目か3人目のコロナで、しかも石井が今はホテルに隔離されているらしいと。「今、僕はたぶん6畳ぐらいのビジネスホテルの部屋にいます」と。

工藤:(笑)。なるほど。まず、そうやってお話しするんですね。

石井:そう。つまり、「いや、つらいです」とか……。

工藤:そうじゃないんだ。おもしろい。

石井:「大変です」とか、そんなことを宮崎さんは聞きたいわけじゃないんです。

工藤:聞きたいわけじゃないんですか(笑)?

石井:そうそう。いかに僕がいる場所がどうなっているかを知りたいわけです。だけど、なかなか表に出られないんですよ。「窓はちょっとしか開かないですね」とか。

工藤:(笑)。


2024-09-02

『天空の城ラピュタ』に王蟲とトリウマ登場もあり得た!?元ジブリの木原さんのポストは驚きのラピュタ裏話が満載!


今回は2024年8月30日に日本テレビ系列で放送された『天空の城ラピュタ』の前に、元スタジオジブリ制作の木原浩勝さんがX上にてポストされた驚きのラピュタ裏話をご紹介します。

それでは、以下がそのポストです。





2024-08-24

厳しい?妥当?天才アニメーターが語る、宮﨑駿がアニメーターに求める高いハードル


ジブリファンならばよくご存知だと思いますが、宮﨑監督は後進を育てる人としてはかなり問題アリな方であり、それはシンプルに理不尽なこともあるようですが、アニメーターにかなりハイレベルな能力を求めるからでもあるようです。

今回は、Full Frontalという、日本アニメの記録、分析、インタビュー、翻訳を行う海外のサイトにて行われた、日本のアニメーターの中でもトップクラスの実力を誇る井上俊之さんへのインタビューから、宮﨑監督がアニメーターに求める高い条件をご紹介します。

井上俊之さん(出典:Full Frontalより)


それでは、以下がその部分抜粋です。


Q. 井上さんは昔から宮崎監督の作品が大好きだそうですので、どうして怖かったの?

井上俊之. いろいろ怖い話が聞こえてくるわけですね。『ナウシカ』『ラピュタ』『トトロ』で何人か知り合いが参加して、宮崎さんに激しく怒られたとか、途中で降ろされた話しとかを聞いていたのです。

Q. 結局宮崎監督とのやりとりはいかがでしたか?

井上俊之. 聞いていたほど恐ろしくはなかったですが、時々は怒ってました。僕も森本晃司さんと遠藤正明さんと供に別室に連れて行かれて説教されたことがありました。学校の先生のようでしたね。

Q. でも結局勉強になりましたか?

井上俊之. 勉強になったというか、もっと自分は上手に描けると思ったけれども全然うまく描けなかった。宮崎さんの望むレベルに届かないことを痛感した。

(中略)

ジブリのキャラクターは立体としての正しさみたいなものは大事ではなくて、柔らかいマンガ的な絵です。動きにしても宮崎さんの望むものは理屈や正しさが絶対ではなくて、やっぱり宮崎さんの思う情感とか感情とかがもっとストレートに出さないといけない。どうしてもその直前の仕事に引きずられて理屈で考えすぎてしまう癖が出だしていて。

2024-07-23

To people overseas. Regarding the unlikelihood that Yasuke, a black man favored by Nobunaga, was a Samurai. and the outrageous fabrication that the Japanese were involved with black slaves.


To everyone who came to my blog from overseas. First of all, thank you for coming to my blog. I know almost 100% of you came here because this blog have mentioned Studio Ghibli, but if you don't mind, please check out this article.


There is an issue that is currently confusing, angering, and saddened many Japanese people. It is a pernicious fabrication revealed by information about a character in a game called "Assassin's Creed Shadows," which is scheduled to be released in November 2024.

The game will feature a character named Yasuke, a black samurai. Herein lies the problem. To the surprise of the Japanese, he is actually being promoted abroad as a real-life hero from medieval Japan.

Let me give you a simple answer. The black man Yasuke did exist and was a favored servant of Nobunaga Oda. This is what the documents say. However, it is unlikely that he was a samurai, and even more unlikely that he was a war hero.

How can we say that? It is because there are extremely few documents describing him at all. In all the reliable sources written about Yasuke, there is less than one page that mentions him. And there is nothing in there to confirm that he was a samurai.

He was brought to Japan as a slave by Jesuit missionaries and met Nobunaga while being made a spectacle in Japan. Nobunaga took a liking to him and invited him into his service, but he stayed with Nobunaga for only one year and four months. Why? Because Nobunaga was betrayed by Mitsuhide Akechi and committed suicide. Yasuke was then saved from being killed for "insulting reasons," which is not a word one would use against a samurai. And after that, his whereabouts are unknown. 

Think about it, could a black man who was not fluent in Japanese, who was under Nobunaga's control for only one year and four months, and who was seen for the first time by many Japanese at the time, have been the "skilled swordsman" and "samurai" that you imagine him to be? And could a black man like him, who was new to the Japanese people at the time, be a Samurai and then disappear?

The answer should be NO. The way of the Samurai is not so easy.

2024-07-04

「一番やりたかったことが出来た」「何度生まれ変わっても作曲家になりたい」久石譲さんへの『君たちはどう生きるか』オスカーノミネートの際のインタビュー


今回は、『君たちはどう生きるか』のアカデミー賞ノミネートの際に公開された久石譲さんへのインタビューをご紹介し、また特に私が重要だと思った部分を文字としてここに残します。

このインタビューで久石さんが述べている言葉は、『君たちはどう生きるか』を深く理解するために非常に有益なことが述べられているのみならず、「映画における音楽の役割とは何か?」を問いかける内容となっています。久石さんの言葉に賛同するにせよ、しないにせよ、このインタビューを見ることには大きな意味があるでしょう。

それでは、以下がその動画です。



ここからは、私が特に重要だと思った部分を書き出します。(結果的にほとんどの部分を書き起こしてしまいましたが…)

2024-04-26

未登場となった幻のキャラも収録!『君たちはどう生きるか』の美術資料を収めた「THE ART OF 君たちはどう生きるか」


海外でも続々と好成績&高評価が上がっているジブリの『君たちはどう生きるか』ですが、この作品も過去の作品と同様に、宮﨑監督によって監督の脳内にあるイメージをスタッフに伝えるためのイメージボードが多数描かれており、それは『THE ART OF 君たちはどう生きるか』として書籍化されたものに収録されております。




この書籍には、宮﨑監督による構想段階でのイメージボードだけでなく、それを受けて作られたレイアウト、設定画、背景美術や、メインスタッフによるインタビュー、作品の全セリフを収録した台本などが収録されており、非常に盛りだくさんの内容となっております。

今回は、この書籍から宮﨑監督の手によるイメージボードを中心とした(個人的)見どころをご紹介します。


まずは眞人から。主人公だからか、特に完成された作品との乖離は見られません。

※クリックorタップで拡大できます。

しかし他の登場人物やキャラクターはと言いますと、完成された画とはやや異なっています。

2024-03-11

【ひ、ヒゲがない!!!】宮﨑監督、『風立ちぬ』後の引退会見→撤回を反省していた


『君たちはどう生きるか』、第96回アカデミー賞で長編アニメーション映画賞を受賞しました。それを受けて鈴木敏夫プロデューサーが11日に会見を行いましたが、それよりも前に多くの方が驚いたのは、オスカーにノミネートされた際の宮﨑監督と鈴木プロデューサーのインタビュー動画でしょう。


え!?


宮﨑監督、ヒゲがない!!!!!

もはや近年のトレードマークとも言えた監督のヒゲが綺麗に剃られている!!!!!

2024-02-04

貴重です。『魔女の宅急便』の原作者、角野栄子さんが語ったジブリ版『魔女の宅急便』への思い


今年の1月、日本テレビ系列で放送中の番組『世界一受けたい授業』に、『魔女の宅急便』の原作者である児童作家の角野栄子さんが出演し、ジブリの魔女の宅急便に関連した非常に面白い話をたくさんされておりました。

しかし、この番組をご覧になれなかった方もいらっしゃると思いますので、今回は角野栄子さんが語ったジブリの魔女の宅急便との関わりのある部分を抜粋してご紹介します。



キキとジジの名前の由来



まず最初に、タレントさんに「キキとジジの名前ってどうやって決めたのですか?」と聞かれた角野さんは、このように答えておりました。※括弧は私が補足したものです。

私ブラジルに居ましてね、そのとき仲の良い男の絵描きさんがいたんですけど、「ジョジョ」っていう名前だったの。

それでね「ジョジョ」って言うとちょっと(発音する時に)詰まるので、「ジジ」にしたの。

で、ジジの名前が最初に決まったので、(主人公の名前も)言葉が繋がってるものにしたいと思ったのね。それで「あいうえおの表」を見て「アア」とか、「イイ」とかやって、「キキ」となった時に「ああ、これだ」って思った。

2024-01-28

『君たちはどう生きるか』の絵コンテには作品がさらに楽しく観られるようになる設定が大量に書かれている! ~ジブリの絵コンテから分かること~


ジブリの絵コンテから分かること。今回も『君たちはどう生きるか』の絵コンテ集から見ていきますが、今回は特に作品の世界観が広がるような面白い設定が書かれている部分をご紹介します。




まずは作品序盤、眞人と父である勝一が疎開した「青鷺屋敷」に戦闘機のキャノピーが大量に運ばれてくるシーン。絵コンテにはこのキャノピーが零戦のA6M5、つまり零式艦上戦闘機 52型の物であることが書かれています。(赤丸部分。クリックorタップで拡大できます)

2024-01-19

『君たちはどう生きるか』の絵コンテから分かる時代背景 ~ジブリの絵コンテから分かること~


ジブリの絵コンテから分かること。今回も『君たちはどう生きるか』の絵コンテ集から見ていきます。




作品では逐一説明されることはなかったのですが、絵コンテを読むと宮﨑監督が作中の時代、特に昭和19年の時代背景を序盤のシーンに反映させていたことが分かるのです。

まずは眞人が疎開先の駅についてすぐのシーン。改札にいる駅員は戦時のために若者がいないので、高齢の駅員が切符を切っている事が分かります。(画像赤丸部分)

2024-01-14

『君たちはどう生きるか』の絵コンテで判明した、参考になっていた意外な2つの作品 ~ジブリの絵コンテから分かること~


ジブリの絵コンテから分かること。今回はやはり今旬である『君たちはどう生きるか』から、意外な作品が参考にされていることが分かる部分を2つご紹介します。

それでは早速、現在販売されている『君たちはどう生きるか』の絵コンテ集から、そのシーンを見ていきます。


そのシーンは物語序盤、主人公・眞人が疎開先の「青鷺屋敷」へ着いた時のこと。七人のお婆ちゃんズと夏子が台所のある広間で荷ほどきをしているシーンです。

2023-12-09

老紳士の回想はやがて奇怪な土塊へと変貌していく…イジー・バルタのアニメーション『ゴーレム』パイロット版


今回ご紹介するのは、非常に独創的なアニメーションを作るチェコのアニメ作家、イジー・バルタの『ゴーレム』のパイロットフィルムです。5分半ほどのパイロットですが、完成品は凄いものになりそうだと感じられる片鱗を見ることはできると思います。



2023-11-29

かなり良い雰囲気、ゲーム開発用ソフトで作られた「ジブリ風ゼルダの伝説」紹介ムービー!


以下にご紹介するのは、ニンテンドー64向けソフト『ゼルダの伝説 時のオカリナ』の発売から25年を記念して公開されたファンムービーから切り取った画像です。


踊っているデクナッツ

次に登場したのは……もののけ姫のコダマ???
のような…こんなキャラゼルダにいましたっけ?

枯れゆくデクの樹サマと、トライフォース

この少年リンクの顔つきは…


そう、以下にご紹介する動画は、スタジオジブリ作品の熱烈なファンがジブリ作品にインスピレーションを受けて制作した「ジブリ風ゼルダ」の紹介ムービーなのです。

それでは、本編は25秒後からです。



2023-11-08

豪華な生活と引き換えに、男は影を奪われた。ジョルジュ・シュヴィツゲベルの“動くトリックアート”アニメーション『影のない男』


嬉しくなるほど脳が幻惑させられる唯一無二の映像を作る、スイスのアニメーション作家のジョルジュ・シュヴィツゲベルのアニメーション『影のない男』をご紹介します。

常に視点がクルクルと変わりながら、一つの形がいつの間にか別の形へと変わっていく様は、まるでトリックアートを見ているような気分になります。今作はそれだけではなく、キッチリと物語もあり、栄華な生活を手に入れた代わりに影を奪われた男は、どのような日々を送るのか?その点でも面白い展開を迎えます。

それでは、以下が本編となります。


L'homme sans ombre, Georges Schwizgebel, provided by the National Film Board of Canada

2023-11-02

『君たちはどう生きるか』公式ガイドブックに収録されている宮﨑監督のメインスタッフへの作品説明は多くの人が読むべきものである


ジブリ作品『君たちはどう生きるか』の公式ガイドブックが発売されました。こちらは作品を上映した映画館、TOHO animation STORE、三鷹の森ジブリ美術館オンラインショップ「マンマユート」で販売されています。そしてこの作品を理解する上で、雑誌SWITCH9月号と同じく非常に重要な一冊となっております。(※SWITCH9月号は、10月号の対談などと合わせて『ジブリをめぐる冒険』というタイトルで書籍化されましたので、この投稿の最後に掲載いたします)


ほとんどのページが重要かつ面白いのですが、今回は、特に宮﨑監督が2017年7月3日にメインスタッフへ行った作品説明が作品および宮﨑監督のパーソナルな思想を理解する上で非常に役に立つため、そちらをご紹介します。

以下、監督の作品説明です。

2023-10-30

「日本の漫画が大人気の一方でアメコミの売り上げは落ちている」という嘘について


「注目されて閲覧数と金が稼げれば事実じゃなくても関係ない」という卑劣な価値観が長年改善されないネット空間ですが、これにはどの娯楽や思想・政治信条等々も被害を受けています。アメコミもそのひとつ。特にSNSや質の悪いまとめサイトでは「日本の漫画が海外で爆売れ!一方アメコミは凋落している!」という意見が定期的に散見されます。

まず結論から書きますが、嘘です。後述しますが、事実は「北米では日本の漫画もアメコミも2022年までは売り上げが上昇しているが、漫画は2023年1月から8月時点では売り上げが減少している」です。

なぜ「アメコミは日本の漫画に押されて売れなくなった」という、データを見ればすぐバレる嘘を広めるのか全く理解できないのですが、ある意味「この程度でもコイツら信じるだろ。どうせデータなんか見ないし」という形でナメられてるのではないでしょうか。何か政治的な思惑で日本人をそのように誘導したいのでは?という意見もあるのですが、なんにせよ、それを信じていずれ大恥かくのは日本人なので大変迷惑です。

というわけで、アメコミと言えば当然アメリカですので、北米での漫画とアメコミの売り上げのデータを見ていきます(一部世界の売り上げも含みます)。参照するサイトはICv2(https://icv2.comです。(ICv2はCircanaが収集した書籍売り上げのデータを毎月公開しています)

2023-10-27

7年の歳月を経てついに完成!『風の谷のナウシカ』と宮崎監督に敬意を評して作られた実写ショートフィルム「WIND PRINCESS」


4年前(!)にこのブログでもご紹介した、ブラジル人クリエイターの方々によって制作されていた『風の谷のナウシカ』と宮崎監督に敬意を評する実写ショートフィルム「WIND PRINCESS」が、ついに完成、晴れてお披露目となりました。監督のクリス・テックスさんによれば、トータルで7年の歳月が掛かっているとのこと!

以下、ご覧になれば分かりますように、内容は完全にナウシカ冒頭から王蟲を鎮めるまでを実写で再現したものとなっております。


2023-10-23

安心してください、『君たちはどう生きるか』は、宮﨑監督にも分からない作品です。


『君たちはどう生きるか』、無事にヒット作となりました。しかし、ジブリ作品としては難解な部類に入るため、「意味が分からない」という意見も多いようです。何らかの暗喩を読み取らなければいけない作品としては平易な部類に入るのですが、この手の作品に慣れていない方には「何が言いたいのか分からない」作品であるようです。

しかし、安心してください。履いてm この作品、作った宮崎監督も完全に理解しているわけではなかったようです。

以下、フル・フロンタルというウェブサイト(https://fullfrontal.moe)に掲載された井上俊之さんへのインタビューからの抜粋です。

2023-10-22

実現していたら印象が大きく違っていたかも?製作できなかった『天空の城ラピュタ』のラストシーン


今回は、書籍『スタジオジブリ物語』より、当初存在していた『天空の城ラピュタ』のラストシーンのアイデアをご紹介します。以下、その部分抜粋です。

物語のラストシーンでは、パズーが製作中だったオーニソプター(羽ばたき飛行機)を登場させるアイデアもあったが、オーニソプターを飛ばすとなると作画が難しくなるため、これは見送られた。そのかわり本編で活躍したのがフラップター。これは昆虫型羽ばたき飛行機で、英語のフラップ(羽ばたくという意味)をもとに宮﨑が命名したものだ。

このオーニソプターへの宮崎監督の愛は熱いもので、かつて販売されていた書籍『宮崎駿イメージボード集』では、このオーニソプターとフラップターへの思いを4ページに渡って描いておりました。